20代の会社員の方からのご質問です。昔は朝から晩まで仕事に打ち込み、夜は接待や上司や部下との付き合いに時間を費やして、休日も同僚を出し抜こうと仕事をする人も少なくありませんでした。健康とはほど遠い生活です。
時代といえばそれまでですが、世の中全体がお金を稼ぐことにギラギラした時代だったように思います。それでも平均寿命は延びていきましたから、人間の体とは大したものだと思ったものです。
さて、ご質問の回答ですが、将来も健康的な生活を送りたければ、若い人は一銭でも多くの所得を得る努力をすべきだと考えます。健康と所得の結びつきとは強い相関関係にあるからです。
たとえば、スタンフォード大学の経済学者ラジ・チェティ氏は1999~2014年の米国における所得と平均寿命の関係を米国医師会雑誌に報告しています。この研究では14億件の所得税申告書と死亡率データを基にしています。その結果、所得が多ければ、寿命が長いことを突き止めました。
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