自営業者などが加入する「国民健康保険」の令和2年度の決算がまとまり、加入者の減少に伴って、保険料収入は7年連続で前の年度を下回る一方、実質的な収支は、新型コロナの感染拡大による受診控えなどの影響で、2054億円の黒字となりました。
厚生労働省は、都道府県や市区町村が運営し、自営業者などが加入する「国民健康保険」の令和2年度の決算をまとめました。
それによりますと、国民健康保険の加入者の数は、前の年度より41万人減って2619万人となりました。
これに伴って、保険料収入は前の年度より550億円減って2兆5417億円となり、7年連続で前の年度を下回りました。
一方、保険給付費は、新型コロナの感染拡大による受診控えなどの影響で、前の年度より3381億円減って8兆3971億円となりました。
この結果、国や都道府県、市区町村からの支出金なども含めた全体の実質的な収支は、前の年度より2993億円改善し、2054億円の黒字となりました。
実質的な収支が黒字となるのは2年ぶりです。
また、「後期高齢者医療制度」の令和2年度の決算もまとまり、全体の収支は、前の年度より4613億円改善し、8219億円の黒字となりました。
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