東京新聞は11月、新型コロナウイルス対策の現場となる保健所を所管する東京都の23区と多摩地域の2市の25自治体に、ワクチン接種や感染者の健康観察など10項目についてアンケート調査を行った。豊島区の回答は-。
1 ワクチン接種を巡って、初期段階でなかなか予約がとれないなどの混乱が各地で起きました。混乱回避や高齢者がスムーズに接種できるためなど、どのような工夫をしましたか。
・個別接種の医療機関を拡充させ、電話予約を分散させた。
・社会福祉協議会のCSWと連携し、WEB予約の代行サービスを行った。
・接種会場の様子を見たうえで、集団接種の予約枠を拡大した。
・区民ひろば巡回接種を行い、高齢者等の利用の多い施設を5つの接種チームが1週間ごとに巡回した。
2 感染拡大期には自宅療養者が急増しました。自宅療養者のケア、生活支援について、どのような取り組みをしましたか。
・医師会と連携し、往診・オンライン診療及び健康観察を依頼した。
・薬剤師会と連携し、処方薬の宅配や薬の相談にのってもらえるようにした。
・歯科医師会(看護師会に再委託)と連携し、自宅療養者の健康観察を一部委託した。
・パルスオキシメーターの貸し出しを行った。
・社会協議会と連携し、食糧等の支援を行った。
3 感染拡大期には、入院の必要があってもすぐに出来ない感染者の存在が全国で問題化しました。病床確保のために、あるいは、必要な人が迅速に入院できるようにするために、どのような工夫をしましたか。
・区内医療機関に病床の確保を行った。
4 新型コロナウイルスに関しては、予防策にとどまらず、居住地での感染状況、クラスターの発生状況などの情報が求められました。一方で感染者に対する差別などの問題もあり、情報公開についても難しい面があったと思います。そうした中、どのような形で住民に対する情報発信をしましたか。
・情報発信に関しては、個人が同定されることのないように留意している。
・発生状況に関しては、毎週ホームページでの公表を行った。
・保健所業務がひっ迫した状況では、陽性者への連絡に時間がかかっていることをSNSで発信した。
・感染予防対策について広報誌での発信をおこなった。
5 この一年間のコロナ対策で、最も難しい対応を迫られたことを教えてください。
・中等症の方が入院できず、自宅で療養せざるを得ない状況での健康観察。救急要請のタイミングが難しかった。
6 これまでの教訓を踏まえた第6波への備えを教えてください。
・区役所全庁からの支援体制の整備
・対応マニュアルの整理
・マイハーシスでの健康観察の導入
7 上記以外で、こんな工夫、取り組みをしたという点があれば教えてください。
・通知など、事務の効率化
8 全年代についてワクチンの1回目接種率が70%に達した日、2回目接種率が60%に達した日を教えてください。
1回目接種率が70%に達した日: 9月24日
2回目接種率が60%に達した日: 9月25日
9 1日あたりの感染者数が最多となったのはいつ、何人だったか教えてください。
・8月17日 183人
10 1日あたりの自宅療養者数が最多になったのはいつ、何人だったか教えてください。(正確な日付、人数が不明な場合は「9月中旬頃、約250人」のような回答でも構いません)
・8月中旬 約1,000人
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