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Thursday, January 19, 2023

人間心理を刺激し「健康でいたくなる」新しい生命保険を支える仕組みとは - 日経 xTECH Active

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住友生命が実践するデータ分析・機械学習活用のポイント

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わずか数年で累計販売件数が100万件を突破

 契約者の死亡率が52%※1、入院率が16%※2も低いことで注目されている保険がある。住友生命保険(以下、住友生命)が提供している健康増進型保険“住友生命「Vitality(バイタリティー)」”だ。健康増進型と呼ばれる新しいタイプの保険で、リスクに備える「保険契約」とリスクを減らす「健康プログラム」を組み合わせたサービスとなっている。

 従来型の保険は、加入時(ある一時点)の性別と年齢で保険料が決まる。これに対してVitalityでは健康増進につながる日々の活動の積み上げを評価し、保険料が変動したり、様々な特典(リワード)が還元されたりする。つまり、継続的な健康増進活動を促すことで、病気などを患うリスクの減少に寄与するところが最大の特徴だ。

 もう少し詳しくその内容を見てみよう。まず加入時において、Basicプランの保険料水準に対して、Vitalityは15%の割引率が適用される。以降、2年目からはステータスに応じて保険料が変動する仕組みだ。ここでいうステータスとは、健康増進活動への取り組み度合いをランク付けしたもので、健康診断書や運動などにより獲得したポイントに応じて判定され、ブルー、ブロンズ、シルバー、ゴールドの4種類に分けられる。

 例えば、ゴールドではさらに2%、シルバーは1%の保険料の割引が適用されるが、ブロンズでは変動がなく、ブルーとなった場合は逆に2%の割増となる。このように何も取り組まないでいると保険料が上がってしまうことも、「損したくない」という人間の心理(損失回避性)を刺激し、結果として健康増進活動を促すことにつながるわけだ。

 実際にVitalityは販売も好調で、2018年7月の発売以来、2022年9月までの累計販売件数は116万件を突破。また、単年度販売件数において2021年度に過去最高を記録するなど、毎年右肩上がりで伸長を続けている。

 もっともVitalityのような新タイプの保険を運営していくのは容易なことではなく、住友生命の中川 邦昭氏は、「機械学習の活用も含め、様々なデータ分析・活用によって支えられています」と語る。次ページ以降では、その具体的な活用の中身を紹介したい。

※1 2018年9月(Vitality提供開始)から2021年3月以前にご加入いただいた契約の、2021/4月~2022/3月の支払い実績に基づき算出。死亡率は災害死亡を、入院率は災害入院および新型コロナウイルス等の感染症による入院を除いた支払実績におけるVitality会員と非Vitality会員との比較。なお、非Vitalityとは、Vitality健康プログラム付加対象商品のうち、Vitality健康プログラムを付加していない契約。

※2 2021年度の支払実績におけるVitality会員と非Vitality会員との比較

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