患者自身が「健康データ」と「食事」を管理できるサービスを提供
デジタル技術によるデータ利活用の事業としては、NTTデータと三井不動産、オムロン ヘルスケア、リンクアンドコミュニケーションの連携により、ホテルに滞在するがん患者向けに提供する健康データ管理サービス「Health Data Bank for Medical」と、同じく食事管理サービス「カロママ プラス」の2つのサービスが挙げられる。
これらは、柏の葉スマートシティのポータルサイト「スマートライフパス柏の葉」を通じて提供されている。そこでは、ホテル内で宿泊者にウエアラブルデバイスやオムロン ヘルスケアの体温計、血圧計、パルスオキシメーターを貸与する。デバイスのデータはNTTデータの健康データ管理サービス「Health Data Bank for Medical」に記録することができ、宿泊者自身がデータを参照できる。
本人同意のもとで、記録したデータをNCC東病院の医療従事者やホテルのケアスタッフが閲覧できるのも大きな特徴だ。この仕組みを活用し、患者に寄り添ったサービスをNCC東病院と協力しながら継続的に開発していく。自身のデータをケアスタッフや医療従事者と共有しながら相談することで安心感を高めること等が考えられる。「カロママ プラス」(リンクアンドコミュニケーション提供)では、NCC東病院、三井不動産と共同でがん患者向けの「食事療養コース」を開発し、食事のアドバイスを提供できるようになった。さらに、ホテルの宿泊者専用ラウンジにITコンシェルジュが常駐し、各サービスやスマートフォンの操作方法などの相談を受けられるコミュニティー機能も備えている。
ITコンシェルジュを務める、アドービジネスコンサルタント ICTサービス事業部 ICT4部 課長代理 山根 良氏は次のように話す。
アドービジネスコンサルタント ICTサービス事業部 ICT4部 課長代理
山根 良 氏
「健康データ管理サービスや食事管理サービスの使い方は、スマートライフパス柏の葉のポータルサイトをはじめ、サービス提供各社のWebサイトやアプリ内に掲載されています。しかし、スマートフォンの操作が苦手な患者さんにとっては、そのページを探せなかったり、掲載されている操作説明を難しいと感じたりすることが非常に多いようです。我々ITコンシュルジュの重要な役割は、Webサイト上の情報を患者さんのITリテラシーに合わせて“通訳”すること。さまざまなサポートによって、誰も置き去りにされないようにすることこそが我々の使命なのです」
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