更新日:2022年10月11日
毎年10月17日~10月23日は、薬と健康の週間です。
1人でも多くの方に、医薬品を正しく使うことの大切さや薬剤師が果たす役割について知っていただくため、鎌ケ谷市国民健康保険加入者を対象に開催した「おくすりセミナー」の内容や関連リンクの情報をお伝えします。
おくすりセミナー
令和4年8月29日に「おくすりセミナー」を以下の内容で実施しました。
1 薬剤師による約30分の講義
2 薬剤師による個別服薬相談(先着10名)
3 健康測定器具による測定体験会
血管年齢測定機器
AGEs(最終糖化物 Advanced Glycation Endproducts)測定機器
血圧測定機器
薬剤師による講義の様子
薬の正しい使い方やおくすり手帳の活用方法、ポリファーマシーの問題、かかりつけ薬局をもつメリットなどを説明しました。
個別おくすり相談会の様子
お一人おひとりの薬に関する疑問に薬剤師がお答えしました。吸入の仕方や複数の薬の飲み合わせ、減薬方法や薬の作用副作用に関する相談などがありました。
血管年齢などの健康測定会の様子
各種測定機器での健康チェックや保健師による健康相談などを行いました。
おくすり手帳について
おくすり手帳は、処方された薬の名前・飲む量や回数・服用する時間、アレルギーなどの自分の薬に関する情報を記録しておくことを目的として作られています。
おくすり手帳は、薬局などでもらうことができます。また、スマートフォンで使うことのできるアプリケーション版のおくすり手帳も近年普及しています。
おくすり手帳を医師や薬剤師に見せることで「飲み合わせの悪い薬」や「薬の重複を避ける」ことができます。
いくつか条件がありますが、おくすり手帳を薬局で提示することで料金が安くなることもあります。
新しい病院・医院を受診する時や災害時には、これまでの情報が記録されているおくすり手帳が有用です。
おくすり手帳の使い方について
アンケートの結果
薬剤師による講義をきいて「おくすり手帳の使い方はわかりましたか。」というアンケート項目に、「わかった」「よくわかった」と回答した方は、回答者20名中18名(90%)でした!
ポリファーマシーについて
複数の病院にかかり、別々の薬局で薬を処方してもらっていると、薬の量や種類が増えすぎて、健康に害を及ぼすこともあります。
服用している薬剤の数が6種類以上になると、特に高齢者の場合、ふらつきや認知機能の低下など副作用が起こりやすいリスクがあります。
複数の薬の服用によって副作用が強く出たりきちんと薬が飲めなくなっていたりする状態を、ポリファーマシーといいます。
受診先あるいは薬局毎におくすり手帳を作っていると、飲んでいる薬のチェックが難しくなり、薬の作用・副作用で身体に影響が出るような危険な飲み合わせや、同じ薬を二重に処方してしまう恐れがあります。
おくすり手帳は必ず1冊にまとめ、アレルギー歴や副作用歴などがあれば記入しておきましょう。
おくすり手帳を1冊にまとめることについて
アンケートの結果
参加者の大半は、おくすり手帳を1冊にまとめていました。おくすり手帳がまとまっていない方も「今後まとめようと思う」との回答でした。
セミナー参加者の声
受診している病院が病気によって色々でそれぞれの病院で薬をもらっています。おくすり手帳があれば、それぞれの病院の主治医に処方前に見てもらえば、薬の作用も検討しながら処方してもらえますね。そのための手帳なんですね。
かかりつけ薬局について
お住い近くの薬局や利用頻度の高い薬局、お薬の相談ができる薬局をいつもの薬局(=「かかりつけ薬局」)にしましょう。
複数の病院に通っている場合、それぞれのお薬を毎回同じ1つの薬局でまとめて処方してもらうことで、重複処方や飲み合わせのトラブルを防ぐことができます。
また、余っている薬や、わからなくなった薬を調べて整理してくれたり、薬が余ってしまう原因の解決にも取り組んでくれたりします。
かかりつけ薬局をもつことについて
アンケートの結果
かかりつけ薬局をもっている参加者が多く、他の参加者も「これから持とうと思う」という回答でした。
関連リンクのご紹介
厚生労働省: 「薬と健康の週間」の実施について(外部サイト)
薬を正しく使うための基本的な知識や最新の情報がわかりやすくまとまっているパンフレット「知っておきたい薬の知識」などをダウンロードできる厚生労働省のホームページです。
薬剤師の役割やかかりつけ薬剤師・薬局をもつことのメリットなどが動画を視聴することで理解できる日本薬剤師会のホームページです。
からの記事と詳細 ( 薬と健康の週間 毎年10月17日~10月23日|鎌ケ谷市 - 鎌ケ谷市 )
https://ift.tt/WKj5ToB
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