楽天モバイルが7月1日から提供している料金プラン「Rakuten UN-LIMIT VII」は、3GBまでが月額1078円(税込み、以下同)、3GB〜20GBが月額2178円、20GB以降は月額3278円で使い放題となる。それまで提供していた「Rakuten UN-LIMIT VI」は1GBまでは0円だったので、この変更に衝撃を受けた人も多いだろう。
ただ、上限の3278円は変わっておらず、この価格帯で使い放題なのは楽天モバイルの大きなメリットだ。さらに、楽天モバイルユーザーなら、楽天市場での買い物でたまる楽天ポイントの獲得率が最大16倍にアップする。11月1日より、楽天モバイルだけで最大+3倍となるため、楽天ユーザーはRakuten UN-LIMIT VIIを契約していた方がSPUのポイント倍率をアップしやすくなる。ためたポイントは楽天モバイルの支払いに充当できるので、うまくポイントをためれば、1078円スタートのプランでも0円で運用できるかもしれない。
国内通話については、通話アプリ「Rakuten Link」を使った場合はかけ放題となり、Rakuten Linkを使わない場合は、月額1000円のかけ放題サービスを、7月から1回10分から15分に拡大した。楽天モバイルなら、データ通信も通話も安心してたくさん利用できるのだ。
では実際のところ、楽天モバイルユーザーは今回のプラン改定をどう受け止めているのか。また、楽天モバイルを普段どのように活用し、ポイントはどうやってためているのか。ITmedia Mobileでは8月下旬に楽天モバイルユーザーとの座談会を開催。楽天経済圏にどっぷりつかっているユーザーのリアルな声をご紹介したい。
座談会の参加者は杖口さん(30代)、ブルテリアパパさん(60代)、秋山さん(40代)、田所さん(20代)、柴田さん(40代)、中尾さん(50代)。ITmedia Mobileからはモデレーターとして編集長の田中聡が参加した。
大手キャリアから楽天モバイルに変更して5000円ほど安くなった
皆さん、楽天モバイルはどんなきっかけで契約して、どのように活用しているのだろうか。共通しているのは、MVNOや無料サポータープログラムなど、初期の頃から使っている方が多いことだ。
杖口さんは、本サービス開始前に実施していた「無料サポータープログラム」から利用している。居住地の広島県は、無料サポータープログラム時代は「ほとんどがパートナー回線だった」という。本サービスが始まってからは「まだパートナー回線と混在している場所はありますが、楽天回線はずいぶん安定してきたと思います」とおおむね高い評価をしている。毎月のデータ容量は50GB以上というヘビーユーザーだ。
柴田さんも無料サポータープログラム時代から契約しているが、現在は引っ越しなどもあり、今は郊外に住む実家の親御さんが使うルーターに楽天モバイルのSIMを入れて、固定回線として使ってもらっているという。楽天モバイルに切り替えたことで実家を訪れる際に、以前よりも通信環境が良くなったと感じているそうだ。
秋山さんは、日常生活で楽天のサービスをメインで使っていて総合的にMVNOよりも安くなると判断しRakuten UN-LIMIT VIIへ移行したそうだ。家族みんなで楽天モバイルを使っており、3回線を所有している。
田所さんは2022年1月から楽天モバイルを契約しており、3GB〜20GBほどのデータ通信を利用している。2021年4月に社会人になってから、携帯料金を自分で支払うようになったことが楽天モバイルを契約したきっかけだった。
「最初は他キャリアの使い放題プランを学割で契約していて、学割が終わってから切り替えようと思っていたのですが、面倒でそのまま契約していました。毎月のデータ使用量は40GBほどだったので、無制限で使える楽天モバイルに決めました」
楽天モバイルに乗り換えて、田所さんはこれまでより月5000円ほど料金を節約できたそうだ。
フィリピン在住の中尾さんは、ローミングで楽天モバイルを使っているという異色のユーザー。MVNO時代から主回線で使っているが海外駐在もあり、今は現地のSIMと併用。Rakuten UN-LIMIT VIIでは追加料金なしで海外ローミングを2GBまで利用できるため、日本と海外の行き来があってもシームレスに使えるそうということで、一時帰国した2021年10月に契約した。
ブルテリアパパさんは、当初他社のMVNOサービスを使っていたそうだが、楽天経済圏のヘビーユーザーであること、Rakuten UN-LIMIT VIで0円プランを開始したことで心が動き、楽天モバイルに変更した。固定回線も「楽天ひかり」に変更して、モバイル通信も固定通信も楽天でそろえている。楽天モバイルは家族で5回線を契約しており、息子さんは「いろいろな映像サービスを見ているので、大容量を使っている」そうだが、ブルテリアパパさん自身は1GB未満に抑えているそうだ。
また、Rakuten Linkを使えば無料で通話できることは、「他社にはない大きな魅力」だとブルデリアパパさんは強調する。
楽天モバイルに頑張ってほしいところ
月額3278円でデータ通信使い放題は確かに大きな魅力だが、安かろう悪かろうでは意味がない。楽天モバイルの通信品質はどう評価しているのだろうか。
「居住地の広島など、パートナー回線から楽天回線に切り替えて使い放題のエリアを増やしてほしい」(杖口さん)
「プラチナバンドを取ってほしい。楽天は好きだし将来性もあると思うので、かけてきた時間が全然違うと思いますが、他キャリアにネットワークの部分で頑張ってほしい」(秋山さん)
「若干遅くなる時間帯やエリアもありますが、この値段で使い放題でこの品質なら不満はありません。お試しで使って、つながらなかったら乗り換えればいいと考えて、いったん契約してみましたが、生活圏内では不満なく使い続けられています」(田所さん)
「コロナ禍でオンラインの会議や在宅勤務が増えましたが、楽天回線でオンライン会議を利用したところ、たまに切れてしまうことがあるので、在宅勤務が多い人は光回線に切り替えてしまうのもあり。実家の両親のように、仕事で利用することのない方は問題なく使えます」(柴田さん)
「楽天モバイルの契約当初は自宅の中で使えなかったですが、Rakuten Casa(小型のLTE基地局)を導入したことで、通信環境が改善しました。外出先でも、以前はつながらなかったところがつながるようになり、今使うのなら問題ありません」(ブルデリアパパさん)
楽天モバイルはどんなユーザーにオススメできる?
田所さんは、「楽天経済圏のサービスを使っている人に勧めたい」と話す。楽天のサービスでためたポイントは楽天モバイルの支払いに充当することもできるので、ポイントをためるほど、楽天モバイルの料金も実質安くなるというわけだ。
「スマートフォンを持ち始めた人に勧めやすいですね。プランが1つしかないのでシンプルで分かりやすい。使い過ぎたとしても、上限が決まっているので、金額を気にせずに使えるのもいいと思います」(秋山さん)
「携帯に高い料金を払っている人に勧めたい。プランは1つで分かりやすいですが、通話無料がRakuten Linkアプリを使う場合なのは初心者には分かりにくい面もあるので、使い方を教えてくれる人やサポートしてくれる人が周りにいるなら、よりおすすめできます」(ブルデリアパパさん)
楽天ポイントを効率よくためる秘訣(ひけつ)は?
事前に「楽天ポイントを月平均でどのくらいためていますか?」と聞いたところ、最も多かったのは、秋山さんが「5000〜7000ポイント」、ブルデリアパパさんが「3000〜5000ポイント」、田所さんが「1000〜3000ポイント」と特に多かった。月にこれだけためられたら、楽天モバイルの支払いにも(ある程度)充当できる。一体、どのようにしてためているのか。
ポイント長者の3人に共通しているのが、日常の買い物の多くを楽天サービスで済ませていること、また支払い手段に楽天の決済サービスを利用していることだった。
「銀行、保険、証券、市場、旅行などのサービスは全て楽天のものを使っています。キャッシュレス決済は楽天Edyや楽天ペイも使っています。意外なところでは、楽天のアンケートモニターでもポイントをためられます」(秋山さん)
「楽天ポイントは、楽天のサービスや決済をコツコツ使えば意外と簡単にたまります。ポイントをためたければ、(決済手段は)1つや2つにまとめた方が効率がいいと思います。キャンペーンで倍率が高いときが多いので、そういうときを狙ってまとめ買いするとたまりやすい。楽天経済圏のエリアが広く、楽天ポイントを使えないお店はほとんどないと感じています。幅広い店舗でためたり使ったりできるのも楽天ポイントの魅力です」
「日常の支払いの9割以上が楽天カードや楽天ペイで済んでいるので、キャンペーンはあまり気にしたことがありません。常に使っていると、ポイントが自動で付いてくるので。たまったポイントは、できるだけ楽天市場で使うようにしています」(ブルデリアパパさん)
旅行好きのブルデリアパパさんがうれしいのが、楽天ゴールドカードで空港のラウンジを無料で使えること。「楽天トラベルを利用して旅行をすることが多いので、自然とポイントがたまっています」
「支払い方法は楽天カードが9割以上で、現金はほとんど使っていません。ためたポイントは、ポイント運用に全部回してます。楽天市場で欲しいものがあったとき、(運用で)プラスになったらポイントを使っています」
「楽天市場では、(急ぎではないけど)ちょっと欲しいものがあったときに『スーパーSALE』の期間を狙って買うようにしています」
田所さんは、楽天モバイルの契約特典で2万ポイントもゲットした。楽天モバイルでは、新規契約者を対象に特典ポイントを付与するキャンペーンを定期的に実施している他、6月からはSPU(スーパーポイントアッププログラム)の倍率が最大16倍となったので、楽天モバイルのユーザーなら、よりお得にポイントをためられるのだ。
楽天のヘビーユーザーこそ楽天モバイルを使うべき
ここまで、楽天モバイル新料金プランの魅力や、楽天ポイントのため方について、6人のお話をうかがってきた。楽天モバイルは月額3278円でデータ通信が使い放題になり、楽天ポイントが最大+3倍なのでポイントもためやすくい。その楽天ポイントは、楽天市場や楽天モバイルを始め、日常のさまざまな場所でためられる。日常生活で楽天のサービスを使えば使うほど、ポイントがたくさんたまってお得になる。
楽天経済圏が生活の中心になっている人こそ、楽天モバイルの利用を検討してほしい。
関連リンク
からの記事と詳細 ( 楽天経済圏のヘビーユーザーが語る「楽天モバイルのメリット」と「ポイントをためる極意」(1/2 ページ) - ITmedia Mobile - ITmedia Mobile )
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