福岡市の芙蓉ディベロップメントが2022年8月1日から販売を開始した「健康寿命延伸住宅」。高気密・高断熱住宅と健康管理システムを組み合わせた次世代住宅で、科学的根拠に基づく健康効果を反映したのが特徴だ。
健康寿命延伸住宅は、地道な研究と検証を重ねて開発してきた。芙蓉ディベロップメントは、国土交通省が実施している「サステナブル建築物等先導事業(次世代住宅型)」に、2017年度と2019年度の2度採択された。本事業ではパナソニックや工務店の協力のもと、全国で69棟の健康寿命延伸住宅を建築し、“住宅と健康”のスペシャリストである慶應義塾大学理工学部システムデザイン工学科教授の伊香賀俊治氏が効果を検証した。検証の結果、健康管理システムによる心不全の早期発見、適切な温熱環境による血圧低下の効果などが認められ、改めて自社商品としてパッケージ化した経緯がある。
健康寿命延伸住宅で暮らした実証では、血圧が10mmHg低下した結果が出た(出所:芙蓉ディベロップメント)
2022年7月25日に開催した商品発表会では、伊香賀氏の研究報告に続き、芙蓉グループ代表で医学博士でもある前田俊輔氏が開発の背景と狙いについて語った。芙蓉グループは45年前に建築会社として前田氏の父親が設立し、35年前から病院を中心とした医療・介護事業を開始。さらにシステム会社の芙蓉開発を有する。このことから前田氏は「医療・介護の臨床研究、システム開発、そして住宅と全国でも珍しい一気通貫の開発体制を整備している」と話す。
健康寿命延伸住宅は、そうした強みを最大限に生かした仕様となっている。住宅のハード面では高性能な断熱材や樹脂サッシ、第一種換気システムなどにより快適な温熱環境を構築。エアコンやセンサーで最適な温湿度をコントロールする。
からの記事と詳細 ( 「健康寿命延伸住宅」がいよいよ販売|Beyond Health|ビヨンドヘルス - Nikkei Business Publications )
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