「音波で空き家の健康を診断~この機械があれば誰でも簡単に」というビジネスプランが、全国の高校生や高等専門学校生を対象に行われる「第9回高校生ビジネスプラン・グランプリ」(日本政策金融公庫主催)のファイナリスト10件の一つに選ばれた。考案したのは北海道北広島市の札幌日大高校2年、北守奏太さん(17)と森山聖矢さん(17)。2人とも「グランプリを目指したい」とプレゼンテーションの練習に励んでいる。最終審査会は来月9日に東京で開かれる。
空き家活用で環境対策
ビジネスプラン・グランプリは、若者らしい自由な発想で生活や社会の仕組みをより良いものに変えたり、地域や環境などの社会的課題を解決したりするビジネスプランを選考するコンテスト。今回は全国353校から3087プランの応募があり、商品やサービス、経営資源、収支計画など多角的な視点で審査が行われ、札幌日大高を含むファイナリスト10校が最終選考に進むことになった。
北守さんと森山さんが提出したのは、空き家の角柱の内部を音波で調べて健全性を確かめ、空き家の活用や再販売などにつなげるビジネスプラン。
北守さんは「森林伐採で地球温暖化が進んでいることを授業などで知った。国内では新築の木造住宅が増えている一方、空き家も増えている。木造住宅の柱の安全性が確認できれば空き家の有効活用ができ、環境対策にもつながると考えた」などと説明する。
角材の診断技術を開発
2人の研究は道立総合研究機構が開発した「樹木内部欠陥簡易診断装置(THC=Tree Health Checker)」がヒントになった。この装置は街路樹に音波の振動を与え、伝わり方を解析して中の状態を調査するもの。対象は丸太状の木材に限られていた。
ところが2人は、住宅に使用されている角材にも応用できるよう、同装置のプログラムなどを改良。土日も学校に来て実験を繰り返し、そのデータから角材内部の状態を判別できる条件を見つけたという。
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