10月21日付の「聖教新聞」2面に大々的に打たれたのは、〈池田先生ご夫妻 関西創価小 修学旅行の6年生を激励〉の見出し。記事では〈“父子の出会い”の瞬間〉との言葉が綴られ、子どもたちが直立で整列する写真まで掲載されている。 長らく表舞台に姿を見せず、健康不安も囁かれる池田大作氏(93)。そんな池田氏が、突如、修学旅行中の小学生たちの前に現れたとすれば、それこそ大事件にちがいない。 だが、記事の続きをよく読めば、〈創立者ご夫妻を乗せた車に向かって「こんにちは!」「池田先生、ありがとうございます!」と力いっぱいに感謝を述べる〉。 つまり、子どもたちが目にしたのは、あくまで“車”だけ。記事のどこにも、子どもたちが“生身の池田先生”に会ったとは書かれていない。 巧妙なレトリックを駆使したこの記事について、 「ここまでやるのは珍しい」 と驚くのは、雑誌「宗教問題」の小川寛大編集長。 「これまでも池田氏の動静が報じられることはありましたが、“夫妻の乗った車を子どもに見せる”という形式は異例でしょう」
衆院選のテコ入れ
そこまでして池田氏の“健勝”をアピールしたかった学会。その意図を、学会ウォッチャーが読み解く。 「衆院選のテコ入れでしょう。池田氏が〈関西の皆さんにくれぐれもよろしく〉と激励メッセージを寄せたとありますが、かつて常勝関西と呼ばれた関西の公明党は、維新の会の人気に押されっぱなし。今回、公明党は大阪の議席を死守しましたが、選挙当日まで学会員は“あと10票”と発破をかけられていた。池田氏の名を出し、一層の引き締めを図ったのでは」 実は、今回の記事以外にも、選挙期間中の聖教新聞には“池田先生ご夫妻のお言葉”や“池田先生ご夫妻が勤行”といった記事が複数掲載されていた。 先の小川氏も、 「現在の原田稔会長は能吏タイプで、組織作りに抜かりはない。ただ、宗教的カリスマ性という点では池田氏の足下にも及びません。今回、比例で議席数を伸ばした公明党ですが、票数では711万票と目標の800万票には程遠く、池田氏不在のままでは選挙にならないのです」 “絶対勝利”はまだ遠い。 「週刊新潮」2021年11月11日号 掲載
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