原価が下がった分、ユーザーに安く提供する
―― 10月から料金を220円値下げします。まず、その背景をうかがっていきたいと思います。 河野氏 9月10日にMVNEとドコモの間での音声通話の仕入れが、「卸」から「接続」に変わりました。その結果として基本料が下がり、MVNEからMVNOへの音声基本料も変更になりました。これを受けて、私どもも料金値下げを発表しています。私どもは4月1日に値下げをしていますが、10月1日からの料金がもともと実現したかった価格です。昨年(2020年)の暮れ前から、ずっとMVNEとは交渉を続けてきましが、ようやく私どもが希望しているところまで卸価格が下がっていきました。 その(コスト削減による)ため、料金値下げでわれわれの利益が減るということもありません。売り上げは思い切り減ってしまいますが、減収微増益ということになるかと思います。 ―― 4月の料金を見比べてみると、MVNEを兼ねているMVNOの方がどちらかというと安い傾向にありました。イオンモバイルの料金は、そこと比べるとわずかですが高かったと思います。これは、大手MVNOが接続に切り替えた後のコスト削減を織り込んで、先取りして値下げしていたということなのでしょうか。 河野氏 恐らく反映していたと思います。逆に、既に織り込んでいるので、卸価格が下がることでさらなる値下げをすることはないと見ています。 井原氏 ちなみに、OCN モバイル ONEは4月の時点で音声接続に変わっていたので、それを反映していと思います。 ―― 通信事業者の料金という観点で見ると、一律の値下げは珍しい気がします。ストックで契約者を抱えているため、経営インパクトが大きすぎるということだと思いますが、なぜ御社はできたのでしょうか。 河野氏 確かに、他社のやり方は、既存のユーザーに対する価格は据え置きにしながら、新プランを作ってそこで下げるというものです。一方で私どもは小売業なので、もともとそういった考えはありません。原価が下がった分、お客さまにお安く提供させていただきたいという考えが基本にあります。ですから、特にお手続きをする必要なく一律で値下げしていますし、今後もそうすると思います。
からの記事と詳細 ( 「新料金プランの220円値下げ」や「キャリアの端末販売」の狙いは? イオンモバイルに聞く(ITmedia Mobile) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース )
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