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Sunday, June 27, 2021

タブレット活用 一歩先へ 健康観察や学校評価アンケなど - 中日新聞

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健康観察でタブレット端末にチェックを入れる児童。自由記入欄もあり、児童の心身の変調に気付きやすくなったという=朝日町さみさと小で

健康観察でタブレット端末にチェックを入れる児童。自由記入欄もあり、児童の心身の変調に気付きやすくなったという=朝日町さみさと小で

  • 健康観察でタブレット端末にチェックを入れる児童。自由記入欄もあり、児童の心身の変調に気付きやすくなったという=朝日町さみさと小で
  • タブレット端末で鉢植え野菜の成長を撮影する児童=朝日町さみさと小で

朝日・さみさと小 教員負担軽減

 県内で最も早く全町的な小中学校のオンライン授業を実施するなど、情報通信技術(ICT)による教育が進んでいる朝日町のさみさと小学校は二十五日、タブレット端末を活用した学校生活を公開した。タブレットを教育に限らず、児童の健康観察や学校評価、学力向上アンケートにも活用している。 (松本芳孝)

 朝、児童は登校すると、充電機能付き保管庫から一人一人に貸与されている端末を取り出す。健康観察は端末の画面に発熱やのどの痛み、せき、鼻水などの症状があればチェックを入れる。自由記入欄もあり、担任教諭に面と向かっては口にしにくい不安を書き込む児童もいて、教員が児童の心身の変調に気付きやすくなったという。

 六年生の学級では健康観察が終わると、一限目まで、担任教諭の指示で端末を使った漢字の読み書きドリルをした。児童は思い思いに指やタッチペン、マウスのほかマウスパッドで、漢字を画面に書き込んだり、見本をなぞったりした。

 二年生の一限目の生活科授業では、児童が一人一鉢ずつ栽培しているミニトマトや枝豆、ナスなどの野菜観察をした。端末のカメラ機能を使って撮影。前週との違いを見つけようとした。端末によるデジタル記録だけでなく、アナログの絵日記風記録も残した。

 六年生の二限目の社会科の授業では、町埋蔵文化財保存活用施設「まいぶんKAN」の川端典子学芸員とウェブ会議システムでつながり「不動堂遺跡の謎」について聴いた。

 児童が学校生活や授業について、どう評価しているのかを調べるアンケートにも端末を活用。アンケートの回収、集計は一瞬で終わる。ミニテストなどと合わせて教職員の負担軽減につなげている。

 下校時、児童は端末を自宅に持ち帰った。同町では五月の大型連休前から、週末や長期休業時は端末を家庭学習に役立てている。県内初の取り組みだ。

 端末をフル活用した学校生活の課題は端末の好不調。六年の朝のドリル学習で画面にぐるぐる回るマークが浮かび、教諭が指示したページに入れない児童がいた。同校にはこの日、月四回派遣されるICT支援員がいたが、短時間での復旧は難しいようだった。

 町教委の担当者は「端末の故障ではない“機嫌”の良しあしは必ずあるもの。周囲の子どもに見せてもらったり、代替機を使ってもらうしかない」と話した。

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