日常生活を大きな不自由なく過ごせる「健康寿命」の長い地域を、専門家のチームが調べたら、長野県や静岡県といった中部地方に比較的長い地域が多いことがわかった。健康寿命を延ばす医療の要因を分析すると、その内容は、新型コロナウイルス感染症がもたらす健康へのダメージを軽めにする効果も期待できるものだった。
調べたのは、京都大の細川陸也講師(予防看護学)らの研究チームだ。複数の市町村で構成され、医療体制の計画をたてる際の単位となることが多い「2次医療圏」を対象にした。国内には約340カ所あり、人口の平均は約37万人(調査時)になる。
調査では、日常生活に何らかの介助を必要とするものの、ほぼ自立して生活できる状態までを「健康」と定義して、健康寿命の長さに応じて2次医療圏を5段階に分類した。
健康寿命の平均は、女性83・8歳(平均寿命は86・9歳)、男性79・2歳(同80・6歳)だった。最も長い地域と最も短い地域とで、女性は3・5歳、男性は4・5歳の差があった。
5段階でみると、女性の健康寿命は、中部地方にある2次医療圏の地域のうち34・5%が、最も長い「84・3歳超」に該当。大分県や佐賀県など九州・沖縄地方が続き、31・3%を占めた。
男性では、中部地方の39・7%の地域が5段階で最も長い「79・9歳超」で、滋賀県や奈良県など近畿地方が続き、37・2%を占めた。一方、東北地方の地域は女性、男性ともに健康寿命が短めだった。
それぞれの医療圏における医療…
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