新型コロナ以外にも注意が必要な病気はある。飯塚医師会によると「感染性胃腸炎が多いようです」。まさに私は昨年11月、ウィズコロナならぬウィズ胃腸炎だった。
祝日に39度近くの熱や下痢で休日診療に行った。心当たりは数日前に食べた鳥刺し。車に乗ったまま外から問診を受けると「原因は特定できないが感染性胃腸炎でしょう」。数日後、何度も血便が出た。「これはやばい」。ぎょっとしてかかりつけ医(呼吸器科)に電話すると「消化器科の方がいい」。それもそうだと病院を探し直して電話したら「コロナの検査はしていないので熱の方はちょっと…」。以前の取材で病院の厳戒態勢は分かっていたつもりだが、目の当たりにすると心細かった。ただ、それだけ戦々恐々としているんだと実感した。
この頃から、発熱したら保健所ではなくかかりつけ医に連絡し、体制が整っていればそのままPCR検査を受けるようになっていた。医師会によると会員の医療機関の約半数、64機関(昨年12月21日時点)が検査に対応。西園久徳会長は「コロナ感染拡大防止のため、発熱患者にはいち早く検査が必要」と話す。ただ「導入に慎重な医療機関も当然ある」
1日2時間、発熱外来を設ける開業医に話を聞いた。唾液は車内で取ってもらい、容器は消毒、二重包装で検査に回す。医師は隔離室で診察する。悩みは同じ時間帯に一般患者が来院することがあり院内感染のリスクが高まることと、在宅診療など他業務も多いこと。「休憩も取れないが、かかりつけの患者さんはきちんと診たい」(医師)。想像以上の大変さを知った。その労力には頭が下がる。
私は紹介された病院で同じような流れでPCR検査をし、電話診察を受けた。結果は陰性。胃腸炎の経過を見るよう言われた。ところが治った一週間後、なんとまた胃腸炎になった。
体調管理をきちんとして今年は健康に生きたい、と思う今もヒヤヒヤしている。私は昨年まで2年連続で正月休みにインフルエンザになり、新年早々ずっこけた。手洗いなどは徹底しているのに、気が緩むと体調を崩す。上司には「ずっと休まん方がいいんやない」とあきれられている。激減しているインフルは「年末年始の人の移動で増える可能性はある」(西園会長)。この原稿が掲載された頃、健康に過ごせているか、自信がない。
まるた・みずほ 1994年、佐賀市生まれの26歳。2017年入社。文化部を経て18年8月から筑豊総局。バンドのスピッツが大好き。小学生の頃から重度のアレルギー性鼻炎で、寒暖差やホコリ、ストレスなどあらゆる刺激に弱い。しょっちゅうくしゃみと鼻水が止まらなくなり、同僚には「また始まった」と笑われる。
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