電子たばこや加熱式たばこなどの新型たばこの利用者が、日本で増えている。電子たばこは、香料の入った液体(フレーバーリキッド)を加熱して発生した霧状の液体微粒子を含む蒸気(エアロゾル)を吸引する。日本では、ニコチン入りのフレーバーリキッドは許可されていない。日本の電子たばこは、形状は似せているが、たばこ由来の成分が含まれていないため厳密にはたばこ製品ではなく、たばこに分類すると語弊がある上、未成年者の利用を禁止できないという問題もある。
米国では1千例を超える電子たばこ利用者の肺疾患が報告されており、死者も発生していることから、電子たばこの危険性が改めて問われている。
加熱式たばこは、たばこ葉を加熱し発生する霧・煙状の微粒子を含むエアロゾルを吸引する。そのエアロゾルにはニコチンが含まれ、従来の紙巻きたばこ同様、ニコチン依存症を引き起こすことに変わりはない。
日本では2015(平成27)年に最初の加熱式たばこ「アイコス(IQOS)」が発売された。メーカーのフィリップモリス社は「アイコスの有害成分は従来の紙巻きたばこよりも少ない」と主張し、安全性の高いたばことして販売をもくろんだが、安全性の根拠は十分でないとして、FDA(米国食品医薬品局)は米国内での販売を今年の4月まで許可しなかった。
日本国内では、他に「プルームテック(PloomTech)」「グロー(glo)」の商品名で加熱式たばこが発売されている。これらはいずれもたばこ製品であり、日本ではたばこ製品および喫煙具を未成年者に販売することは禁止されている。しかし、電子たばこおよび加熱式たばこの喫煙具はインターネットの通販サイトでも販売されており、未成年者への販売禁止が守られているかは大いに疑問がある。
日本禁煙科学会のリポート(KKE273)によると、日本は世界最大の加熱式たばこマーケットといわれており、世界の85%が日本で販売されているという。
今年4月に実施した高崎健康福祉大学の禁煙アンケートによると、学生の喫煙者は男性486人中20人(4・1%)、女性1453人中16人(1・1%)であった(表(上))。これら喫煙者の利用するたばこの種類を表(下)に示す。女性喫煙者では加熱式たばこの利用者数が紙巻きたばこを上回っていた。
禁煙外来では喫煙者の呼気一酸化炭素濃度を測定し禁煙継続を確認しているが、加熱式たばこでは一酸化炭素は発生しないため、呼気一酸化炭素濃度測定を加熱式たばこの禁煙確認に用いることはできない。呼気一酸化炭素測定は簡単に実施できるため、写真のように街頭禁煙イベントでも利用でき、禁煙啓発の有力な手段となっていた。
加熱式たばこの利用者増加を受けて、来年度から加熱式たばこ利用者への保険診療による禁煙外来受診を認めることが検討されている。加熱式たばこにも対応可能な新たな簡便喫煙確認ツールの開発が望まれている。(高崎健康福祉大教授 東福寺幾夫)
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December 30, 2019 at 05:06AM
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【たばこと健康】「加熱式」日本市場は世界の85% 群馬 - 産経ニュース
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