Intelは5月20日(米国太平洋夏時間)、モバイル(ノートPC)向け次世代CPU「Lunar Lake」(開発コード名)の概要を発表した。NPU単体で45TOPS(毎秒45兆回)超、新しいGPUコアと合わせて100TOPS(毎秒100兆回)超の推論処理を行える「次世代のAI PC」の要件を満たしつつ、全体的な消費電力を抑えたことが特徴で、2024年第3四半期(7〜9月)の発表に向けてウエハーの生産に着手済みだという。
なお、デスクトップ向け次世代CPU「Arrow Lake」(開発コード名)については2024年第4四半期(10〜12月)の発表を目指しているといい、COMPUTEX TAIPEI 2024(6月4日〜7日)に合わせて概要を公表するという。
Lunar Lakeの概要
Lunar Lakeの主な特徴は以下の通りだ。
- CPUコアの刷新
- パフォーマンスコア(Pコア)の開発コード名は「Lion Cove」
- 高効率コア(Eコア)の開発コード名は「Skymont」
- クロック当たりの性能と消費電力当たりの性能(ワットパフォーマンス)を改善
- GPUコアの刷新
- Xe2アーキテクチャを採用
- 「Intel XMX」に完全対応
- 推論処理のピーク性能は60TOPS(毎秒60兆回)超
- 描画パフォーマンスは「Core Ultraプロセッサ(シリーズ1)」比で最大1.5倍
- NPUの刷新
- 推論処理のピーク性能は45TOPS
- Low Power Islandの改善
- バッテリー駆動時間を引き延ばす効果
- 3Dパッケージングの適用
冒頭で触れた通り、NPU単体で45TOPS超、GPUコアの合算で推論処理は100TOPS超の推論処理を実現したLunar Lakeは、ライバルである「Snapdragon X Elite」と比べても最大1.4倍の推論処理パフォーマンスを発揮できるという(※1)。
また、Snapdragon X Eliteや「Ryzen 7 8840U」と比べてもCPUコアのパフォーマンスは良好とのことだ。「Snapdragon 8cx Gen 3」や「Ryzen 7 7840U」と比べると、Web会議時(※2)の消費電力を20〜30%抑制できてもいるという。
(※1)「Stable Diffusion 1.5」を使った場合の処理速度で比較
(※2)「Microsoft Teams」において3×3のビデオ会議を実施した場合で比較
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