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Monday, March 11, 2024

米Starbucksのモバイル決済が3割超に タイパ志向Z世代の心つかむ - 日経ビジネスオンライン

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 米コーヒーチェーン最大手Starbucks(スターバックス)は2023年度第1四半期(10~12月期)決算で、同社のオンライン注文サービス「Mobile Order & Pay(モバイルオーダー&ペイ)」の利用率が支払い全体の31%になったと発表しました。

 四半期ベースでモバイルオーダー比率が30%以上になったのはこれが初めて。2年前の第1四半期時点では25%、1年前は27%、そして前年度第4四半期は29%でしたから同比率は順調にアップ。店舗によっては既に注文の半分以上がモバイルオーダーになっている例もあるそうです。

 モバイルオーダーの利用率アップに貢献しているのは、「タイパ重視」であるZ世代などの若年層。タイパとはタイムパフォーマンス(時間効率)のことで、今どきの若い人たちはタイパが良い商品やサービスが大好きなのです。

 彼ら彼女らは新商品やサービスに関する情報をSNSの投稿やショート動画、まとめサイトなどから得ていて、おしゃれな雰囲気でSNSとの相性が良いStarbucksは、お気に入りの店の1つでもあります。

 そんなStarbucksは元々、(自宅や学校、職場ではない、居心地の良い“第3の場所”という意味の)「サードプレイス」の1つとして若年層から人気を得ていました。そうした「居心地の良い場所」がモバイルオーダーを導入することで、「タイパも良い場所」になったわけです。

 しかもStarbucksのモバイルオーダーは、Z世代などのアーリーアダプター(早期採用者)だけでなく、それ以外の人たちにも利用が広がっています。

 アーリーアダプターとは、新商品や新サービスがどのように市場に普及、定着するのかを考察した「イノベーター理論」に登場する用語の1つ。同理論では消費者を、最も早期に新商品などを購入、利用するイノベーター(革新者)、アーリーアダプター、アーリーマジョリティー(前期追随者)、レイトマジョリティー(後期追随者)、そしてラガード(遅滞者)の5つに分類します。

 Starbucksのモバイルオーダーは、アーリーアダプターだけでなくアーリーマジョリティーなどにも利用が広がり、それが利用率を押し上げています。

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