2023年2月20日から2月24日に日経メディカル Onlineで紹介した4本の海外医学論文のエッセンスを日本語音声でお届けします。
(1)JAMA Intern Med誌から 健康的な生活習慣でコロナ後遺症リスクが低下
米国Harvard大学公衆衛生大学院の研究グループは、Nurses' Health Study IIに参加した女性のデータを利用して、パンデミック前に調査した生活習慣と新型コロナウイルス感染症(COVID-19)後遺症のリスクを検討し、BMI、食事、運動、睡眠、喫煙、飲酒の6項目で健康的な生活習慣を守れている人はCOVID-19後遺症のリスクが低かったと報告した。結果は2023年2月6日のJAMA Intern Med誌電子版に掲載された。
(2)Lancet Microbe誌から COVID-19患者の細菌重複感染と薬剤耐性
カナダPublic Health Ontarioの研究グループは、COVID-19患者の細菌重複感染(または2次感染)の有病率と、抗菌薬耐性菌の割合を調査するために系統的レビューとメタアナリシスを行い、医療機関の受診時に重複感染を起こしている患者の割合は少ないものの、入院患者では2次感染を起こす割合が高くなり、薬剤耐性菌の割合も高かったと報告した。
(3)BMJ誌から 妊娠の有害転帰は虚血性心疾患リスクを高める
米国Mount Sinai医科大学の研究グループは、1973~2015年にスウェーデンで初回の単体出産を経験した女性の全国コホートを2018年まで追跡し、5種類の妊娠関連アウトカム(早産、在胎不当過小児、妊娠高血圧腎症、妊娠高血圧、妊娠糖尿病)とその後の虚血性心疾患のリスクを検討したところ、5種類のアウトカムを経験した女性は分娩から10年後の虚血性心疾患リスクが高く、リスクは30~46年まで持続していたと報告した。結果は2023年2月1日のBMJ誌電子版に掲載された。
(4)JAMA Network Open誌から 性的欲求低下障害の男性にキスペプチンを静注する臨床試験
英国Imperial College Londonの研究グループは、生殖機能の制御に関連する神経ペプチドとして知られるキスペプチンを性的欲求低下障害(HSDD)の男性に静注し、同時に視覚から性的な刺激を行って、機能的MRI(fMRI)検査での脳画像、血液中のホルモン濃度、勃起状態などを評価してプラセボ群と効果を比較するクロスオーバーデザインの臨床試験を行い、キスペプチン群は性的欲求や興奮を高めていたと報告した。結果は2023年2月3日のJAMA Network Open誌電子版に掲載された。
からの記事と詳細 ( 健康的な生活習慣でコロナ後遺症リスクが低下 他 - 日経メディカル )
https://ift.tt/eLtYCZ6
No comments:
Post a Comment