MM総研は、12月14日に「国内MVNO市場調査(2022年9月末時点)」の結果を発表した。
独自サービス型SIMの回線契約数は、前年同期比3.7%増の1284.8万回線。楽天モバイルの0円廃止、IoT向け用途の好調を背景に2半期連続のプラス成長を記録し、携帯電話市場全体の6.3%と2022年3月末から横ばいで推移した。サブブランドも引き続き大幅に回線数を増加させ、楽天モバイルの影響で多くの顧客が流入している他、大手キャリアのメインブランドからの移行ユーザーを効率よく獲得している。
事業者シェア1位は「IIJmio」「BIC SIM」などを提供するインターネットイニシアティブ(IIJ)の20.2%(258.9万回線)、2位は「OCN モバイル ONE」などを提供する NTTレゾナントの14.5%(186.3万回線)、3位は「mineo」を提供するオプテージの9.5%(122.4万回線)、4位は「BIGLOBE SIM」などを提供するビッグローブの6.7%(86.3 万回線)となった。
IIJは2021年4月に提供を開始した料金プラン「ギガプラン」が好調で、0円プランを廃止した楽天モバイルユーザーの受け皿となり、個人向けサービスで6四半期連続の純増を記録している。IoTを含む法人分野でも1年で30万に迫る純増となり、個人と法人それぞれで順調に回線数を伸ばした。
MM総研は、2023年3月末時点の独自サービス型SIM市場を1340万回線と予測。IoT用途の普及スピードは緩やかになるものの引き続き市場が拡大し、2025年3月末時点のIoT向け回線比率は48.2%に達すると予測している。
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