国内で未承認の痩せ薬「シブトラミン」入りとみられるチョコレートが、岐阜県北方町の雑貨店で販売されていたことが分かった。ダイエット用健康食品と称してインターネットなどでも売られており、今月になって各地で健康被害が相次いで報告されている。厚生労働省や自治体が注意を呼びかけている。
シブトラミンは食欲抑制作用があるが、血圧上昇や動悸(どうき)、頭痛などの副作用がある。六月に入り、シブトラミン入りのチョコレートやゼリーを食べた健康被害が、千葉市、兵庫県西宮市、相模原市、北九州市、埼玉県川口市で相次いで報告された。関係者によると、北方町の雑貨店に置かれていたのは、川口市と同じパッケージだったという。
関係者によると、情報提供を受けた岐阜県警が六月中旬に回収。成分の鑑定を進め、医薬品医療機器法違反の疑いもあるとみて調べる。
雑貨店の店長のベトナム人男性(29)は本紙の取材に、「警察が来てびっくりした」と話した。チョコレートは男性の妻がインターネットで購入し、昨年から販売。仕入れ先は「日本国内の会社」で、店頭で買った客はいないが、店のネットショップで購入した人がいるという。
岐阜県によると、県内では二十四日現在で健康被害の相談や届け出はない。厚労省によると、健康被害は二〇〇〇年代からみられ、因果関係は解明されていないものの、ぜんそくの基礎疾患がある三十代の女性が摂取して死亡した例もあるという。医薬品の安全性を調査している厚労省の外郭団体によると、ここ数年は目立った被害はなかったが、今月になって報告が増えた。今回出回っている製品パッケージには、いずれもベトナム産と記載されているという。
関連キーワード
おすすめ情報
からの記事と詳細 ( 【独自】チョコに未承認痩せ薬か 各地で健康被害、岐阜・北方の店も販売 - 中日新聞 )
https://ift.tt/4TOs9GW
No comments:
Post a Comment