パナソニック コネクト株式会社は20日、第12世代Coreを搭載した12.4型モバイルノート「レッツノートSR」を発表。同日に都内にある本社オフィスで発表会を開催し、レッツノートSRはコロナ禍によって一変したビジネスの現場のためのモバイルノートであることを強調した。
同社執行役員 副社長 モバイルソリューションズ事業部 事業部長の坂元寛明氏は冒頭で、「コロナ禍以前は、発表会はオフラインによるコミュニケーションが当たり前であったが、今やリアルで会ってコミュニケーションする方が珍しくなってしまった。しかしリアルで会ってコミュニケーションするからこその喜びはやはり大きいと感じている。これが今後当たり前のようになっていくことを願う」と語った。
パナソニック コネクトは4月に発足して以来、「現場から社会を動かし未来へつなぐ」ことを事業目的として活動しているのだが、その中で現場のモバイルワーカーが活き活きと働けることを目指し、これまで製品開発や顧客への提案、コミュニケーションを行なってきた。
ところがこれまで、企業の利益改善や業務効率化に重視してきていて、本来これらはモバイルワーカーの働きがいと連動して向上しなければならないところ、コロナ禍によって逆に下がってきている、つまり活き活きと働いていないことが調査で分かった。同社では今後、そのような状況を改善するようなソリューションを提案していきたいとした。
同事業部のレッツノートカテゴリー カテゴリーオーナーの相原太陽氏は、「レッツノートはBIOS起動時から指紋センサーが使える、電源が入っていなくても遠隔でデータ消去できるといった独自機能を備えているが、これは自社開発をしているからこそできるとした。そのためレッツノートは、今や顧客にとって単なるPCとしてではなく、ビジネスを支えるインフラである。そのため、顧客と向き合い、顧客に密着し、そのビジネスの中の課題を見つけて解決していくことに取り組んでいる」と説明した。
また、コロナ禍により、リアルコミュニケーションの重要性や、現場でのアイデア創発といった重要性が改めて見直されており、人と人がリアルで集まることに価値を見出している企業があるという。その一方で、働く場所による制約も見直されつつあり、リアルとオンライン両方が混ざりあって働く環境が形成しつつある。そのようなハイブリッドワークの環境を見据え設計した製品として、レッツノートSRを紹介した。
レッツノートSRがハイブリッドワークに適する理由として3つ挙げている。1つはモバイル性で、アスペクト比3:2で12.4型という液晶で、表示領域が高まったことで作業効率が向上できる一方で、A4未満のフットプリントや859gからという軽量性、Maxperformerという独自のチューニング技術で、高性能な第12世代Coreの性能を引き出していることをしているとした。
2つ目はデザインで、主張を抑えたカームグレイ色と、すっきりとしたデザインで働く人を中心としたデザイン、その一方で液晶のフレームをブラックにしたり、ゴムの部分を目立たなくさせたり、キーボードのデザインの改良などによりユーザーが仕事に集中できるようにしている。また、覗き見検出といったセキュリティへの配慮も行なっている。
3つ目は信頼性の部分で、ボンネット構造を目立たなくしつつも最大100kgfの加圧に耐えられる天板構造や、製品をより長く使えるためにユーザー自身が交換できるバッテリなどを挙げた。
発表会後、レッツノートSRの利用シーンを想定した展示がなされ、たとえば新幹線や飛行機のデスクに置いても余裕のある小型性、女性のバッグにも難なく入れられるモバイル性、オシャレな雰囲気の場所にも溶け込むデザイン、レガシーインターフェイスまでも取り入れることによる利便性などがアピールされた。
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