聞き手/斎藤 正一(日経ESG経営フォーラム事務局長)
2022年5月、「サステナビリティ中長期計画2030」を発表した。「食と健康」「資源と環境」「人と社会」を軸にした活動でビジョンの実現を目指す。
2022年5月に発表した「サステナビリティ中長期計画2030」の狙いは何ですか。
大貫 陽一(おおぬき・よういち)
森永乳業 代表取締役社長
1959年東京都生まれ。83年3月上智大学法学部卒、同年4月森永乳業入社、2011年執行役員経営企画部長兼広報部長、15年取締役 常務執行役員経営企画部長、17年常務取締役、18年同 常務執行役員経営戦略本部長、19年専務取締役 専務執行役員経営戦略本部長、21年より現職(写真:中島 正之)
大貫 陽一 氏(以下、敬称略) 19年制定の「森永乳業グループ10年ビジョン」で、「サステナブルな社会の実現に貢献し続ける企業へ」をビジョンの1つとして打ち出しています。それに沿って、22年4月に始まった新しい中期経営計画に合わせて発表しました。
非財務のサステナビリティ中長期計画も、中計と切り離せないので、整合性をとった計画にしました。社員が共有して意識を高めること、サステナビリティ経営に本格的に取り組むことを社外に明らかにするのが狙いです。
この中長期計画では、「食と健康」「資源と環境」「人と社会」を軸に活動するとしていますが、3つを掲げた理由を教えてください。
大貫 「乳で培った技術を活かし、私たちならではの商品をお届けすることで健康で幸せな生活に貢献し豊かな社会をつくる」という経営理念と、「かがやく“笑顔”のために」というコーポレートスローガンを掲げています。食のおいしさ・楽しさと健康・栄養を両立させることが目標で、それが事業そのものである「食と健康」につながります。
その土台になるのが「資源と環境」「人と社会」で、昨今の社会状況では必ず取り組まなければならない課題です。そして、事業を通して社会課題を解決していくという考え方の下、3テーマを同列に並べることとしました。
■ サステナビリティ中長期計画2030の概要
森永乳業グループは、全ての人々のかがやく“笑顔”のために、「食と健康」「資源と環境」「人と社会」を軸としたサステナビリティ活動を行ない、サステナビリティビジョンの実現を目指している
(出所:森永乳業)
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