[新型コロナ 沖縄の今]
沖縄県内の新型コロナウイルスの療養者数が大型連休後に急増し、県や保健所が業務に追われている。専用アプリや携帯電話のショートメッセージサービス(SMS)を使って効率化を図るものの、療養者との連絡には一部で遅れが出始めた。症状が軽い故に健康観察の入力を忘れたり、怠ったりする人も多く、関係者はオミクロン株ならではの課題に頭を悩ませる。(社会部・鈴木実)
県は自宅療養者の健康観察で、若く重症化リスクの低い人には「マイハーシス」という専用アプリや自動音声電話を介して本人が入力する仕組みを勧めている。自宅療養健康管理センターが直接電話するのは、65歳以上の高齢者など全体の1割ほどだ。
ただ、自宅療養者数は4月初旬と比べて3倍ほどに急増。それとともに電話する対象者も増え、最近は毎日3千人ほどに上る。総勢100人以上の看護師や職員が輪番で大部屋に詰めて業務に当たっているが、対応が間に合わなくなっているという。
多忙さに拍車をかけているのが、アプリなどの入力を忘れたり療養期間中にやめたりしてしまう人が多いことだ。特に若い世代は軽症で回復が早いためとみられるが、こうしたケースも電話連絡の対象になる。
県は「電話する労力は高齢者などリスクの高い人にできるだけ注ぎたい。アプリなどを使っている人は、『もう治った』と思っても怠らずに入力して」と協力を呼びかけている。
那覇市保健所はこれまで、医療機関などから発生届けを受け取った後、24時間以内に感染者に電話で連絡し、就業制限や療養期間について説明してきた。ところが9~15日の市内の新規感染者数は2987人で、その前週の1・3倍に。連絡するまでに2~3日を要する状況になっている。
次善の策として24日以降は、療養期間終了時の連絡にはSMSを取り入れる予定だ。市の担当者は「療養者を不安にさせないよう、最初の連絡にマンパワーを集中させたい」と理解を求めている。
からの記事と詳細 ( 自宅療養者の健康観察 電話で連絡3000人 感染急増で対応追いつかず 沖縄県、アプリ利用求める - 沖縄タイムス )
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