呼吸をコントロールするうえで体の仕組みの理解が重要です(写真:teresa/PIXTA)
「呼吸をコントロールすることで体と心が整う」
これは人間が古くから取り入れてきた、多くの健康法に共通する概念です。古くは紀元前1000年頃に発生した気功の調息、4~5000年前から続くヨガのプラナヤマ、お釈迦様の呼吸法「アナパーナ・サチ」、禅の丹田呼吸法、最近話題のマインドフルネスの調息などなど。
これらはいつでもどこでも、気軽にできる健康法として広く実践されてきました。近年では脳科学や生理学、解剖学などの観点からの研究も進み、次々とその効果が実証されています。呼吸法はもはや信仰の延長でも伝承でもなく、科学的根拠に基づく健康法として、確立されつつあると言えるでしょう。
また、呼吸法は健康法としてだけでなく、武道や格闘技、マラソンなどのスポーツや発声法、さらには出産の際にも用いられており、一度コツを身に着ければ、日常生活から特別なシーンまで、幅広く活用することが可能な点にも、ますます注目が集まっています。
確かに、呼吸法にはさまざまな流派があり、特徴が少しずつ違います。とはいえ、呼吸を整えることでどのようなメリットがあるかについては、共通点も多いので、エビデンスがある代表的なものを挙げてみたいと思います。
□体への酸素取り込み促進
□肺機能の向上
□自律神経の安定化
□代謝アップと血流改善
□血圧の安定化
□ダイエット効果アップ
□ホルモンや酵素に働きかけ、内分泌腺が活性化
□肩凝り、腰痛やひざ痛の解消
□運動能力の増強
□脳のパフォーマンス向上
□集中力アップ
□ストレス解消
□リラックス効果
などなど……。まだまだメリットはたくさんあると思いますが、いいことづくめであることは、間違いがないようです。
からの記事と詳細 ( 「腹式呼吸=健康」と盲信する人に欠けている視点 | 健康 - 東洋経済オンライン )
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