【ロンドン=佐竹実】通信系企業の業界団体GSMAは、28日からスペインのバルセロナで開く世界最大のモバイル関連見本市「MWC」でロシアの展示スペースを設けないことを明らかにした。ロシアのウクライナ侵攻を受けた措置で、一部ロシア企業の参加も禁じるという。GSMAは「今回の事態を受けた全ての政府の制裁や政策に従う」としている。
MWCでは例年、企業や各国政府などの展示スペースが設けられる。GSMAは声明で、「ロシアのウクライナ侵攻を強く非難する。今年のMWCにはロシア・パビリオンは無い」とした。GSMAのホフマン最高経営責任者(CEO)はロイター通信に対し、「我々は国際的な制裁に従う。制裁リストで確認された企業もあり、一部企業は(MWCへの)参加が禁じられる」と述べた。
GSMAは「命が悲惨にも失われている現状を考えると、MWCは重要ではないように思われる」としながらも、「MWCはコネクティビティー(接続性)が人々や産業、社会の繁栄を確かなものにできるというビジョンを持ったイベントだ」と説明した。
MWCは例年10万人近くが集まるイベントだが、2020年は新型コロナウイルス禍で中止となった。21年は6月に開催し、参加者は2万人程度にとどまった。今回は5万人以上が参加する予定で、1800社以上が出展する。日本からは富士通やNEC、楽天グループなどが高速通信規格「5G」関連の技術などを展示し、商談につなげる。
からの記事と詳細 ( モバイル見本市MWC、一部ロシア企業の参加禁止 (写真=ロイター) - 日本経済新聞 )
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