2021年12月05日20時31分
カクテルをまねたノンアルコール飲料「モクテル」が注目を集めている。健康などのためにお酒を飲まない欧米発の価値観が日本で広がり始め、20~30代を中心に、あえてノンアル飲料を選ぶ層が増加。飲料メーカーは本格的な味わいの新商品を続々と投入するなど、新たなジャンルの定着を狙う。
モクテルは、「まねた」を意味する英語「モック」とカクテルを組み合わせた造語。コカ・コーラボトラーズジャパン(東京)によると、消費者の価値観が変わったことに加え、「コロナ禍による飲食店での酒類提供制限もあり、需要が伸びている」という。
同社は主力の「コカ・コーラ」など、既存商品を組み合わせたモクテルのレシピを映画館やレジャー施設などに提供している。カットフルーツを添えた華やかな見た目はカクテルそのもの。冬場を迎え、感染対策で増えているテラス席の客を狙い、コーヒーやウーロン茶を使った温かいモクテルの提案も始めた。
メルシャン(同)は6月、果物やスパイスを使ったワイン飲料、サングリアを再現した「モクバル」を発売。ワインエキス入りでぜいたく感のある飲み応えが人気だという。
飲料メーカーのエルビー(埼玉県蓮田市)が11月発売した「モクテル カシスオレンジテイスト」は、冷蔵の紙パック入り。殺菌時間が短くて済むため、「果実の風味や香りが損なわれない」(マーケティング部)のが特長で、本格志向の消費者を狙う。果汁100%のワイン風飲料「Dole(ドール) ワイナリーから 葡萄(ぶどう)の雫(しずく)」を9月に売り出した雪印メグミルク(東京)は、「ワインのようにチーズと一緒に味わってほしい」(広報)とアピールしている。
からの記事と詳細 ( ノンアルカクテルで酔い心地 健康志向で浸透、新商品続々 - 時事通信 )
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