
「健康のためにやせなければならない」、「このままだと糖尿病になると言われたからダイエットが必要だ」口に出しては言うものの、3日坊主で続かない人は多いもの。だからこそダイエット本が巷にあふれているのです。何百種類も出ているダイエット本ですが、このような「やり方だけに目を向けたHow to本では、持続的なダイエットは不可能」と、行動変容外来を立ち上げた横山啓太郎氏は言います。どのように行動を変えればいいのか、まず健康に関わる4つのアセット(健康を財産とすること)から、アセットマインドについて解説いただきました。
健康管理が長続きしないのは、その方法が自分に合っていないから?
ダイエットや生活習慣の改善など、健康法に取り組んでも長続きしないのは一時的に目を向けるだけで、「あり方」に目を向けていないためと私は考えています。 あらゆる行為は、「あり方=自分は何者か?何故それを行うのか?」と「やり方=どのようにアプローチするか?」によって定められています。生活習慣の改善などに取り組むとき、今まで医療従事者は、後者のやり方のみに目を向けてきました。 スタンフォード大学でBe wellプログラム作成に参画された近本先生によれば、生活習慣病の改善は、1960年代perceived threat(認知脅威)と次の4つの行動にキッカケが加わると達成できると考えられていました。 1)その病気にかかりやすいか? 2)その病気は大変か? 3)その対策は役に立つと思うか? 4)その行動に障害があるか? しかし、この仮説は結核のレントゲン検査がモデルであり、生活習慣病にはそぐわないと思われています。 1回だけでなく、毎日やる必要のある生活習慣病管理には適応しません。
性格に合った方法で行えば継続的に健康管理はできる!
生活習慣病を改善させる重要な要素として「自己効力感(自己肯定感)」が大切なことがわかってきました。 先に述べた「あり方」に対するアプローチが治療効果を発揮することが注目され出したのです。 自己効力感とは、自己に対する信頼感や有能感のことで、「自分ならできる!」といったセルフイメージを持てていることが、成功を導く行動に大きな影響を与えるという考え方です。 その自己効力感を高めるには、画一的なリスクとベネフィット(プラスの効果)から健康に対するアプローチをしていくだけでは効果を発揮しません。個々の人たちに注目して自己効力感を育てていくことが大切だという考え方により、我々の行動変容外来ではNEO-PI-R 人格検査、NEO-FFI 人格検査 (NEO-PI-Rの短縮版)で、患者さんの性格分析を行い、それを基に患者さんに合わせた個別コーチングを行っています。 具体的には、競争型の性格の方にはレコーディングを取り入れた管理法で競争心をあおり、健康を推進し、調和型の方には理屈や数値よりも、看護師が対象者をほめたたえるような、共感的なアプローチにより、承認欲求を満たすことで継続的な健康管理への取り組みができるよう向き合っているのです。
からの記事と詳細 ( なぜその健康法は続かないのか- 「健康に関わる4つのアセット」1)アセットマインド(AskDoctors) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース )
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