UQ mobile(UQモバイル)が提供する「くりこしプラン」は、データ容量別に3つのプランに分かれており、余ったデータ容量を翌月へ繰り越せることが魅力。
また、同じく3プラン構成のY!mobile(ワイモバイル)の「シンプルS/M/L」も、8月からデータ容量の繰り越しに対応する。
今回は、それぞれのプランを、データ容量や価格などの観点から比較する。
各プランの価格とデータ容量
あらためて、各プランの価格とデータ容量を見ていこう。
UQモバイルのくりこしプランは、データ容量3GBで1628円、15GBで2728円、25GBで3828円。ワイモバイルのシンプルS/M/Lは、3GBで2178円、15GBで3278円、25GBで4158円。
データ容量を追加する場合の単価は、くりこしプランが100MBにつき220円、500MBにつき550円(いずれも有効期間90日)。シンプルS/M/Lは、500MBで550円(有効期間は購入月の月末)。
くりこしプランはより細かい単位で購入できることに加え、有効期間が90日と長い点がメリットだ。一方でシンプルS/M/Lには、データ容量を超過した場合に自動で容量を追加できる「オートチャージ(快適モード)」が用意されている。
また、シンプルS/M/Lでは、基本データ容量自体を毎月増量させる「データ増量オプション」も利用できる。8月18日からはこのオプションが改定され、追加データ容量が増量される。改定後の月額料金と容量は、シンプルSが550円で2GB、シンプルM/Lが550円で5GB。
なお、データ容量超過後の最大通信速度は、くりこしプランSとシンプルSが最大300kbps、くりこしプランM/LとシンプルM/Lが最大1Mbpsとなる。
項目 | 内容 | |||||
ブランド名 | UQモバイル | ワイモバイル | ||||
プラン名 | くりこしS | くりこしM | くりこしL | シンプルS | シンプルM | シンプルL |
容量 | 3GB | 15GB | 25GB | 3GB | 15GB | 25GB |
月額料金 | 1628円 | 2728円 | 3828円 | 2178円 | 3278円 | 4158円 |
データ容量追加料金 | 220円/100MB、550円/500MB | 550円/500MB | ||||
追加データ有効期間 | 90日 | 購入月の月末 | ||||
データ増量オプション | - | - | - | 1GB:550円/月(~8月17日) 2GB:550円/月(8月18日~) |
3GB:550円/月(~8月17日) 5GB:550円/月(8月18日~) |
|
データ容量超過後の最大速度 | 最大300kbps | 最大1Mbps | 最大300kbps | 最大1Mbps |
通話定額オプション
UQモバイルのくりこしプランも、ワイモバイルのシンプルS/M/Lも、通話定額は基本料金プランに含まれておらず、オプションで提供される。
両プランともに、無制限の通話定額を月額1870円、1回10分までの通話定額を月額770円で提供しているのは共通だ。ただし、くりこしプランではこれに加え、1カ月あたり最大60分の通話定額オプションが、月額550円で提供される。
項目 | 内容 | |
ブランド名 | UQモバイル | ワイモバイル |
プラン名 | くりこしS/M/L | シンプルS/M/L |
通話定額オプション1 | 無制限の通話定額:月額1870円 | |
通話定額オプション2 | 10分/回までの通話無制限:月額770円 | |
通話定額オプション3 | 最大60分/月の通話定額:月額550円 | - |
各種割引について
UQモバイル
UQモバイルのくりこしプランでは、6月10日から「でんきセット割」の提供がスタートした。
でんきセット割は、UQでんきまたはauでんきへ加入することにより、月額料金の割引が受けられるサービス。くりこしプランS/Mの場合は638円引き、くりこしプランLの場合は858円引きとなる。
また、シニア層のUQモバイルユーザー向けには、「60歳以上通話割」が提供されている。60歳以上通話割は、無制限の通話定額オプション(月額1870円)に加入が必要だが、1100円を毎月割り引く。また、通常は月額220円のキャリアメールを無料で提供する。
ワイモバイル
ワイモバイルのシンプルS/M/Lでは、家族割(2回線目以降)または固定回線のセット割「おうち割 光セット(A)」があり、毎月1188円割り引く。なお、両方の割引を併用することはできない。
また、シニア向けには「60歳以上 通話ずーっと割引キャンペーン」を実施している。シンプルS/M/Lにおける無制限の通話定額オプション(月額1870円)に加入すると、オプションの月額料金が1100円割り引かれる。
そのほか、「おうち割 でんきセット(A)」として、対象の電力サービスとあわせて利用することにより、利用料金が毎月110円割り引かれる(25カ月目以降は毎月55円の割引)。
項目 | 内容 | |||
ブランド名 | UQモバイル | ワイモバイル | ||
プラン名 | くりこしS | くりこしM | くりこしL | シンプルS/M/L |
電力サービスセット割 | -638円 | -858円 | -110円(25カ月目以降-55円) | |
家族割 | - | - | - | -1188円(2回線目以降) |
固定回線割 | - | - | - | -1188円(家族割との併用不可) |
シニア向け割引 | -1100円(※無制限の通話定額オプションへの加入が必要) |
ネットワーク
ワイモバイルのシンプルS/M/Lは5G通信に対応しているが、UQモバイルのくりこしプランは5G通信に非対応。ただし、現状のプランと同料金の「くりこしプラン 5G」が今夏登場する見込み。
そのほか、シンプルS/M/Lで対応し、くりこしプランでは非対応のものとして、eSIMや海外ローミングが挙げられる。テザリングや国際電話は、どちらのプランもサポートする。
項目 | 内容 | |
ブランド名 | UQモバイル | ワイモバイル |
プラン名 | くりこしS/M/L | シンプルS/M/L |
ネットワーク | KDDI 4G LTE(今夏以降5G対応) | ソフトバンク 4G LTE/5G |
テザリング | ○ | |
海外ローミング | - | ○(従量課金) |
国際電話 | ○ | |
eSIM | - | ○ |
留守番電話やキャリアメールなど
災害用音声お届けサービスは3キャリアとも2022年3月31日で終了します。本記事では機能の有無という点について掲載しています。
留守番電話やキャリアメールなどでは、UQモバイルのくりこしプラン、ワイモバイルのシンプルS/M/Lで差異がみられる。
キャリアメールはどちらのプランもサポートするが、くりこしプランでは有料(月額220円)となる。留守番電話についても同様、くりこしプランの場合は月額418円がかかる。
「+メッセージ」はどちらも非対応。緊急速報メールや災害用伝言板、災害用音声お届けサービスは、シンプルS/M/Lのみがサポートする。
項目 | 内容 | |
ブランド名 | UQモバイル | ワイモバイル |
プラン名 | くりこしS/M/L | シンプルS/M/L |
キャリアメール | ○(有料:月額220円) | ○ |
+メッセージ | - | - |
留守番電話 | ○(有料:月額418円) | ○ |
緊急速報メール | - | ○ |
災害用伝言板 | - | ○ |
災害用音声お届けサービス | - | ○ |
キャリア決済 | auかんたん決済 | ワイモバイルまとめて支払い |
Wi-Fi | au Wi-Fi(au Wi-Fiアクセス) | ソフトバンクWi-Fiスポット |
UQモバイルはオプションの細かさ、ワイモバイルは家族割などの割引が魅力
UQモバイルのくりこしプランは、データ容量を100MB単位で追加できたり、最大60分/月の通話定額オプションを利用できたりと、オプションの細かさがセールスポイントのひとつといえる。また、もともとのプラン料金が、ワイモバイルに比べて安めである点も魅力的だ。
一方、ワイモバイルのシンプルS/M/Lは、家族割や固定回線割など、ファミリー層向けへの割引施策が充実している。また、キャリアメールや留守番電話サービスが無料で使える点もうれしい。加えて、eSIMや災害用伝言板に対応していることも、同プランの強みであるといえそうだ。
からの記事と詳細 ( UQモバイル「くりこしプラン」とワイモバイル「シンプルS/M/L」、違いを比較 - ケータイ Watch )
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