
神戸市須磨区の横尾山から毎朝響き渡る、懐かしい「ビクトリー!」の決めぜりふ-。かつて一世を風靡した米国発の減量法「ビリーズブートキャンプ」を基にした体操を山の麓で続ける、同区の住民グループの活動が今夏、15年目を迎えた。メンバー約20人の平均年齢は72・8歳。雨の日も欠かさず体を動かし、健康維持や認知症予防につなげている。(丸山桃奈)
7月下旬の早朝。標高312メートル横尾山の麓に、60~80代の男女約20人が集まった。大きな輪になって「1・2・3」と声を合わせ、水平に広げた腕を回したり足を上げたりと、休む暇なく約40分間、気持ちのよい汗を流した。
2007年、早朝登山の愛好家らがラジオ体操を始めたところ、当時大流行していた「ビリーズ-」に挑戦したいとの声が上がったのがきっかけ。オリジナルは軍隊式訓練を取り入れたきつい運動が特徴だったが、メンバーの1人で新舞踊を指導する中根朱美さん(74)=同市須磨区=が、ゆっくりにしたり軽めにしたりといったアレンジを加え、楽しみながら全身を使える内容とした。
12年には、参加者らが大阪府のスタジオを訪ね、「ビリーズ-」の動画に登場していた「ビリー隊長」ことビリー・ブランクス氏から直接指導を受けたことも。体操だけでなく、オリジナルのTシャツを作ったり食事会を開いたりとメンバー間の交流を深めてきた。
この15年でメンバーはすっかり年を重ね、最年長者は88歳になった。「以前は楽しく体操をするのが目的だったが、今はみんなが元気かどうか確かめるのが日課」と中根さんは笑う。
当初から参加する山口美智代さん(79)=神戸市須磨区=は、「和気あいあいと体を動かしてきたことが続いた秘訣。体操を通じ、これからも元気に過ごしたい」と笑顔を見せた。
からの記事と詳細 ( 健康の秘訣は毎朝のビリーズブートキャンプ? 平均72.8歳、継続15年目のグループ - 神戸新聞 )
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