ソーセージなど加工肉を多く摂るのもよくない
バーベキューが体に悪い理由を解説します(写真:buritora/PIXTA)
健康を維持するためには「何を食べるか」はもちろんのこと、「どう調理するか」も重要になります。新著『医者が教えるあなたの健康が決まる小さな習慣』を上梓した牧田善二医師が解説します。
「鰻を食べて精力をつけたい」は正しい反応
マグロやカツオなどの回遊魚、稚魚から成魚になるまでに太平洋を大回遊する鰻、走り出す力の強い馬、大空を飛ぶ鳥類などには「カルノシン」という天然の抗酸化物質が豊富に含まれます。カルノシンはアミノ酸が2つ結合しただけのシンプルな構造ながら、抗AGE、抗炎症効果もあり、強力な疲労回復作用があります。夏バテしたときに「鰻でも食べて精力をつけたいな」と感じるのは、正しい反応なのです。
なお、AGE(Advanced Glycation End Products)は「終末糖化産物」と呼ばれ、「糖化」によって産出される、とてもタチの悪い老化促進物質です。酸化が「体がさびること」であるなら、糖化は「体が焦げること」。AGEは体にできた「毒性の高い焦げ」とでも認識しておいてくれればいいでしょう。
「酸化」「糖化」「炎症」といった体にとって非常に悪い作用はたいてい同時に起きます。酸化だけ起きるとか、糖化だけ起きるというのではなく、複合的な悪作用によって健康は脅かされていきます。カルノシンにはそれらをまとめて対処する力があるのです。
カルノシンが含まれる肉や魚の主成分はタンパク質です。タンパク質の摂り過ぎは腎臓に負担をかけます。しかし、日常の食事ではめったにタンパク質過剰にはなりません。プロテインのような不自然なものは一切やめ、日々の食事で肉や魚から良質なタンパク質を摂るようにしましょう。
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