田舎生活に憧れ7年前に中山間地域の滋賀県米原市曲谷(まがたに)に移住した男性(48)が、集落の外れにある雑木林に囲まれた約2ヘクタールの広場と集会施設を活用し、健康食レストランや手造りガーデンを備えた集客拠点を整備している。「健康に不安を抱いたり、生活に疲れを感じたりしている人の癒やしの場に」と、5月オープンを目指す。
島根県出身の藤田知丈さん。京都工芸繊維大で琵琶湖の水環境を研究し、滋賀県内の環境関連コンサルタント企業に勤務していた2006年、空き地だった同広場での野外コンサートを訪れ「自然の恵みを感じられるこの地を活用したい」と夢を抱いた。14年に近江八幡市から移住し、自然食品の配達サービス事業などを営んでいる。
広場は、近くの姉川ダムの残土処分地として人工的に造成された市有地で、地元自治会が管理し、一時は住民らがユリ園を開いたが、獣害のため2年で閉鎖。09年春には山小屋風の住民交流施設(約100平方メートル)が市費で建設されたものの、集落から2キロほど離れていることもありほとんど活用されていなかった。
19年夏に自治会に借用を申し入れ、昨春、ボランティアらの手も借りて改良工事に着手。土地の水はけを良くし、施設内に木製カウンターを設置した。地名をもじり「マガタニア」と名付け、昨夏オープンを目指したが、新型コロナウイルス禍で延期していた。
自身が扱う自然食品や地元産無農薬野菜を使った料理の提供、農業体験や自然観察などのワークショップやイベント開催などを予定。地域の高齢者や障害者らの働く場となることも狙う。藤田さんは「健康にも環境にも良い暮らし方を体感できる場になれば」と話す。
からの記事と詳細 ( 「マガタニア」癒しの場に 健康食レストランや手作りガーデンを整備 - 京都新聞 )
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