明治安田生命保険が9月2日に発表した「健康」に関するアンケート調査結果によると、新型コロナウイルス感染拡大前と比べて「健康になった」という回答が約5割に上った。一方で、健康増進のために使う費用は減少している。自宅を中心とした生活から、食事や運動などの習慣を見直した人が多いようだ。
新型コロナ感染拡大やそれに伴うステイホームによって、自身が健康になったか実感しているかを質問したところ、「健康になったと思う」「やや健康になったと思う」が合わせて48.1%を占めた。また、「変わらない」も49.1%を占め、「不健康になったと思う」「やや不健康になったと思う」は2.8%にとどまった。
コロナ後の健康意識についても「高まった」という回答が45.1%。具体的には「食事・栄養」「運動」「ストレスをためない」といったことに対する意識が高まった人が多かった。
実際に、「日常的に運動・スポーツを行っている」という回答は36.5%となり、前年よりも3.3ポイント増加。「健康的な食生活を意識している」は76.8%に上り、2.4ポイント増だった。
一方、健康増進のために支払っている1カ月当たりの平均支出額は、前年より1699円少ない5051円だった。内訳をみると、特に「スポーツジムの利用料」の平均額が583円減り、最もマイナス幅が大きかった。他に「サッカー・フットサル」「ヨガ」「ランニング・ウオーキング」なども減少。外出自粛などの影響で支出機会が少なくなったようだ。
支出額が増えた項目もある。「健康アプリ等の利用料」が1080円増だったほか、「禁煙対策」は1775円も増えた。4月に改正健康増進法が施行され、屋内で原則禁煙となった影響もあり、禁煙に本格的に取り組む人が多いことがうかがえる。
また、「新型コロナウイルスへの対策(マスク、消毒薬など)」への平均支出額は1723円だった。
調査は8月6〜13日にインターネットで実施。20〜79歳の5640人が回答した。
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