スペインのバルセロナで実施される予定だった携帯電話の展示会「MWC(Mobile World Congress)」が、新型コロナウイルスの影響により中止に追い込まれた。2020年はいよいよ5G時代の到来と意気込んでいた事業者やメーカーに水を差す形となった。さらにはスマホの部品不足など製造面の懸念も広がっている。
不参加表明企業が相次ぎやむなく中止に
毎年スペイン・バルセロナで開催されている「MWC Barcelona」は、携帯電話業界における世界最大規模の見本市。単に新製品が発表されるだけでなく、通信事業者、スマートフォンのメーカー、基地局などの通信設備を提供するメーカーなどが集結して最新技術を披露する、モバイル業界全体にとってその1年を占う重要なイベントである。
MWC Barcelonaは毎年2月下旬に開催されており、今回も2月24日より4日間にわたって実施される予定だった。だが新型コロナウイルスの発生によって世界保健機関(WHO)が1月末に緊急事態宣言を発したことで、風向きが変わった。従業員などへの感染を懸念し不参加を表明する企業が相次いだのだ。
最初に不参加を表明したのは韓国のLG電子。その後間もなくしてMWC Barcelonaで毎年巨大なブースを構えるスウェーデンの通信設備大手エリクソンが不参加を表明した。これによって雪崩を打ったかのように、不参加を表明する企業が相次いだ。米エヌビディア、米アマゾン・ドット・コム、米フェイスブック、フィンランドのノキアなど名だたる企業が不参加を表明した。
日本企業もその例外ではなく、NTTドコモ、ソニーモバイルコミュニケーションズ、楽天モバイルが相次いで不参加を表明。各社とも顧客やパートナー企業、そして従業員などの安全性を考慮しての判断だったと説明している。
そうした大手企業の不参加が相次いだことで、イベントを主催する通信関連の業界団体GSMアソシエーション(GSMA)は20年2月12日に緊急会議を開き、正式に中止という判断がなされることとなった。MWC Barcelonaは業界にとって重要なイベントというだけでなく、開催都市であるバルセロナにも19年の実績で4億7300万ユーロ(約570億円)の経済効果をもたらしているという。それだけにGSMAとしても、苦渋の決断だったといえるだろう。
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February 26, 2020 at 03:07AM
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