スマートフォンで注文し、レジに並ばずに1杯のコーヒーを飲める――。いわゆるモバイルオーダーサービスが飲食店を中心にジワジワと浸透しつつある。代表的なところではマクドナルド、スターバックが挙げられるが、タリーズコーヒージャパンも2023年6月から同様のサービスを提供している。一体、どのような利便性があるのか、改善すべきところはどこか、実際に店舗で試して分かったことをレポートしたい。
2024年6月時点でモバイルオーダーを導入している店舗数は137店舗で「順次拡大中」(同社広報)だ。同社はモバイルオーダーの導入理由に「お客さまの利便性向上」「レジオペレーション負荷の軽減」を挙げており、2023年6月15日から公式アプリで、2024年2月7日から専用サイトでサービスを提供している。
モバイルオーダーを利用できる店舗は、アプリでも専用サイトでも確認できる。モバイルオーダー利用可能店舗は、スマートフォンに左上を向く電波のようなマークが付いている。このマークがある店舗を利用すればよい。
アプリか専用サイトから利用可能なタリーズコーヒーのモバイルオーダー
タリーズコーヒーのモバイルオーダーはTULLY’S公式アプリと専用サイトから利用できる。どちらの方法も「クラブタリーズ」会員登録が必須。大きな違いはこうだ。アプリはタリーズカードでの支払いでポイントがたまるのに対し、専用サイトではアプリのインストール不要ですぐにアクセスできることだ。できることは基本的に変わらないため、今回は公式アプリを「iPhone 15 Pro Max」にインストールして試した。
まずはアプリを起動し、初回利用ならログインを済ませる。「オーダー」をタップし、商品を受取る店舗と、受け取り方法(店内での利用なのか、持ち帰るのか)、商品を選ぶ。
商品を選び終わったら、利用規約に同意し、「支払う」をタップする。その上には商品を受け取る店舗名と、受け取れるまでにかかる時間などが記載されるので、こちらも注文確定前によく確認しておこう。これらの情報を全て確認したら、希望する支払い方法を選択する。
決済はアプリに登録したタリーズカードのみ。つまり、クレジットカード、「PayPay」「楽天ペイ」「Amazon Pay」のいずれか1つからタリーズカード残高にチャージし、その残高から支払うということだ。注文画面の途中でタリーズカードへオンラインでチャージすることも可能だ。クレジットカードと現金による決済、通信事業者の請求とまとめること、店頭での支払いはできない。
タリーズカードでの支払いが完了すると、注文完了の画面に推移する。この際、注文番号が表示される。注文した商品を受け取れる状態になると、プッシュ通知が届くため、通知をオンにしておくとよい。商品を受け取るときは注文番号で呼ばれるため、注文完了の画面を店舗スタッフに提示しよう。
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