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Sunday, June 30, 2024

楽天モバイルが念願のプラチナバンドを提供開始。三木谷氏は1000万回線達成にも自信 - Business Insider Japan

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三木谷氏「携帯市場の民主化を届けたい」

契約数

50カ月で700万回線を突破。

出典:楽天モバイル

楽天モバイルがMNO事業を本格スタートしてから約4年2カ月が経過した。

6月16日には個人・法人を合わせた契約数は700万回線になった。当面は1000万加入を目指していく。

三木谷氏は1000万回線の早期達成に自信を見せている。楽天のサービスでは楽天カードが3000万枚を突破しているが、カードに比べて楽天モバイルは「1.8倍のスピードで契約数を増やしている」とする。

楽天カードとの比較

楽天カードと比べても契約数の増加は早いペース。

出典:楽天モバイル

現在はKDDIとの新ローミング契約も踏まえて人口カバー率99.9%と他社並みになっているが、自社エリアも順調に拡大しており、ネットワーク面でも高評価を得ていると三木谷氏。

特に「なんちゃってではなく本当の5G」(三木谷氏)をどんどん増やしていく考え。さらに、衛星干渉によって抑えられていた基地局の出力を上げられたことで、関東地方では最大1.6倍まで5Gのエリアが拡大するという。

エリア拡大

衛星干渉の緩和によって出力がアップしてエリアが拡大。

出典:楽天モバイル

「ソフトウェアアップグレードでさらに品質を上げていく」と三木谷氏。

4Gと5Gを共存させるネットワークは設計が難しいという。ただ、楽天モバイルは自社でソフトウェアを開発しているため、4Gから5Gへのハンドオーバーがスムーズにできている、そうだ。

5Gのトラフィックは約2.3倍に、ユニークユーザー数は約1.5倍に改善したうえに、通信速度下り50Mbps未満の低速セルの割合が減少し、高速セルの割合が上昇するといった効果も出ており、「楽天モバイルは進化していくネットワーク」だと三木谷氏はアピールする。

改善の結果

ソフトウェアアップグレードと送信出力アップでトラフィックとユーザー数が増加している。

出典:楽天モバイル

今後はプラチナバンドの拡大に加え、2026年に衛星通信のAST SpaceMobileとの通信を実現させる予定。

すでに2023年4月には衛星とスマートフォンの直接通信の試験に成功。2024年5月にはハワイとの通信にも成功し、準備が進められている。

衛星との直接通信が実現することで、人口ではなく面積カバー率で100%が実現できると三木谷氏は強調する。

AST SpaceMobile

AST SpaceMobileとの協業による国内サービスを2026年に提供。

出典:楽天モバイル

地下鉄のトンネル内などでのネットワーク改善も進めており、今後さらに状況は良くなっていくと三木谷氏。

「安くて便利で無制限で速い、クオリティも高い。Rakuten Linkを使えば音声もSMSも無料で海外でも2GB無料。そんな楽天モバイルで携帯市場の民主化を届けたい」と三木谷氏はアピールした。

セレモニー

会見では三木谷氏がスイッチを押すと700MHz帯の送信がスタートするという体のセレモニーが実施された。

撮影:小山安博

アピール

当日は、対応基地局が1局あるというエリアと中継をつなぎ、「Band28」に接続していることを示して、700MHz帯につながっていることを主張。スペクトルアナライザの画面も示してアピールしていた。

撮影:小山安博

矢澤社長も、「携帯業界は競争が進んでいるが、リードしているのは楽天モバイル。黒字化にも自信がある。満足してもらえるように一歩一歩進んでいきたい」と話している。

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