2024年2月19日、Y!mobile初の縦折りタイプのスマートフォン「Libero Flip」が発表され、その一括価格が税込みでも7万円を切る安さに衝撃を受けた。国内MNOではソフトバンクがY!mobileで29日から独占販売する。
縦折りスマートフォンはGalaxyとrazrの二択だった。そんな縦折りスマホ市場に彗星のごとく現れたLibero Flipを、「Galaxy Z Flip4」ユーザー視点でレビューしたい。
カバーディスプレイは丸形で新鮮だが、丸形特有の注意点も
まずは折りたたみスマートフォンならではの使い勝手について見ていきたい。
閉じた状態でも通知などを確認できるカバーディスプレイのサイズは、Galaxy Z Flip4が約1.9型、Libero Flipが約1.43型だ。文字やアイコンはLibero Flipの方がGalaxy Z Flip4よりも若干大きく表示されるため見やすいが、丸形ディスプレイのLibero FlipではGalaxy Z Flip4のようにコード決済サービスのバーコードを表示することはできない。
ソフトバンクから借りたLibero Flipの実機には「PayPay」がプリインストールされていたので、試してみたところ特に設定項目も表示されず、閉じたままコードを表示することはできなかった。一方、筆者所有のGalaxy Z Flip4(楽天モバイル版)は、指紋認証は必須であるものの、閉じたままでもコードを読み取ってもらえる。
他に何ができるのかを確かめてみたところ、通知の確認やアウトカメラのプレビューに活用できることが分かったが、できることとしては、Libero FlipよりもGalaxy Z Flip4の方が多い。カバーディスプレイに貼り付けられるウィジェットは、設定項目から確認できる。具体的な項目を下に記載する。
- Galaxy Z Flip4
- ミュージック
- 天気予報
- 今日のスケジュール
- 次のアラーム
- 歩数
- タイマー
- カレンダー
- スピードダイヤル
- 楽天ペイ
- Libero Flip
- カメラ
- 天気
- 音楽
- スポーツと健康
- タイマー
- レコーダー
どちらもどの項目を有効にするのかを設定アプリで変更できる。Libero FlipについてはGalaxy Z Flip4と比べてしまうと当然、少なく感じるし、SNSやメールの通知はLibero Flipのカバーディスプレイでも確認できるが、丸形なので両端の文章が途切れてしまう。
面白いと感じたのがカメラだ。折りたたみスマートフォンのカバーディスプレイにおけるプレビューは、どれも丸形ではなく四角い形で表示されるため、Libero Flipの丸形ディスプレイは新鮮さがある。
カバーディスプレイを撮影時のプレビューにする場合は、インナーディスプレイの上部にあるインカメラではなく、アウトカメラを使用する点はどちらも変わらない。アウトカメラでの作例や仕上がりについては後述する。
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