「電気通信事業法第27条の3」に関する省令が2023年12月27日に改正され、いわゆる白ロム割と呼ばれる端末単体販売割引が規制された他、値引き額上限が2万2000円から4万4000円に引き上げられた。ただし、値引き額は4万4000円から8万8000円までの場合が半額まで、4万4000円以下の場合が2万2000円までとなる。
この影響を受け、各キャリアのオンラインショップにおける端末の販売価格が変更となり、実質負担額がは以前に比べて増した。端末によっては一括価格の変更もあり、これから機種変更や新規契約を考える人は旧価格ではなく新価格を参考にした方がよい。
そこでこの記事では「Xperia 5 V」の一括価格と実質負担額がいくらになったのかをまとめる。記事内の価格は全て税込み。実質負担額はドコモが「いつでもカエドキプログラム+」、KDDI（au）が「スマホトクするプログラム」、楽天モバイルが「楽天モバイル買い替え超トクプログラム」を適用した場合の価格となる。
ソニー製のハイエンドモデル「Xperia 5 V」。10月13日に発売されたドコモのXperia 5 V
- 1回払い……15万1690円
- 実質負担額（改定前）……6万6187円（12カ月目に返却）／8万1730円（23カ月目に返却）
- 実質負担額（改定後）……8万8220円（12カ月目に返却）／12万3970円（23カ月目に返却）
ドコモオンラインショップにおけるXperia 5 Vの価格を見ると、1回払いの価格に変更はないが、実質負担額が値上がりしたことが分かる。いつでもカエドキプログラム+を適用し、12カ月目に返却した場合の実質負担額が改定前より2万2033円の値上げ、23カ月目に返却した場合の実質負担額が改定前より4万2240円の値上げとなった。
auのXperia 5 V
- 1回払い……14万3000円
- 機種変更時の実質負担額……7万4310円→7万7300円
- 新規契約時の実質負担額……6万8810円→7万1800円
- 他社またはUQ mobileからの移行時の実質負担額……5万7810円→6万800円
auオンラインショップにおけるXperia 5 Vの価格を見ると、1回払いの価格はそのままだが、実質負担額は値上げとなっている。いずれの場合も2990円高くなっている。
楽天モバイルのXperia 5 V
- 1回払い……15万2400円
- 実質負担額……7万6200円→14万400円
楽天モバイルのオンラインショップでも1回払いの価格に変更はないが、実質負担額は改定前と比べて6万4200円高くなっている。
なお、楽天モバイルでは他社から乗り換えて、初めて楽天モバイルの料金プランを契約した場合に1万2000ポイントが付与されるキャンペーンを実施している。改定後の実質負担額はその分を含む。
ソニーストアのXperia 5 V（XQ-DE44）
- 1回払い……13万9700円
- 12回払い……5800円（初回のみ6900円）
- 36回払い……3800円（初回のみ6700円）
ソニーストアにおけるXperia 5 Vの価格は省令改正後も変更されておらずそのままだ。
ソニーストアでは省令改正後も価格改定はない最安値はどこか
端末単体を販売するキャリアとソニーストアを比較した場合、1回払いはソニーストアの13万9700円が最も安く、分割払いや端末の返却などを条件とした端末購入プログラム適用後の実質負担額については、他社またはUQ mobileからauに移行した場合の6万800円が最安値となる。
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