皆さんは普段、モバイルWi-Fiルーターを携帯するだろうか? 荷物がかさばるのを嫌がり、小型なルーターを求めている筆者に届いた知らせは、ソフトバンクが超小型なルーターを発売するというニュースだった。その名は「Stick WiFi」。一括価格は6480円(税込み、以下同)だ。
Stick WiFiはUSBポートや、iPhone 15などを電源として、手軽にWi-Fi環境を構築できる製品。バッテリーは搭載しないため、重量が約33gと軽いのが主な特徴だ。なぜ筆者がこのStick WiFiを使うことになったのか、使って分かった不便な点は何か――実機と料金プランをレビューする。
Stick WiFiに飛びついた理由
まずは筆者がなぜStick WiFiに飛びついたのかを語りたい。筆者は普段、仕事に「MacBook Air」を使う。だが、肝心のネットワーク環境をMacBook Airのみで構築することはできない。
スマートフォンなどを介してPCやタブレットなどの端末をインターネットに接続するテザリングを使えば済むが、PCを起動して仕事をする度にスマートフォンのテザリング機能もオンにして(場合によってはSSIDやパスワードも確認)……という煩わしい操作が嫌いだ。
そのため、そうした手間が省ける小型なモバイルWi-Fiルーターを探していた。そんなときに飛び込んできたのが、ソフトバンクがStick WiFiを発売するというニュースだった。Stick WiFiは電源さえ確保できれば、本体の起動ごとに電源キーを押す必要がないし、スマートフォンのようなテザリング機能オンの操作も要らない。
ただ、シャープの「AQUOS sense5G(2021年2月発売)」以降のモデル(※)には「テザリングオート」機能が搭載されており、GPSを利用して指定した住所に居るときにだけテザリングが自動で有効になる。これを使えばいいのではないか? と思うところだが、位置情報が取得しづらい環境で使うのは厳しいだろう。このあたりは別記事で検証したい。
(※)「AQUOS R3」「AQUOS R5G」はAndroid 11へのアップデート、「AQUOS zero2」「AQUOS sense4」はAndroid 12へのアップデート後に利用可能
Stick WiFiに話題を戻すと、テザリングの煩わしさから解放されたい、というのがStick WiFiを購入したい理由の1つだったわけだ。
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