格安SIMを選ぶ際に重要なのが通信速度です。大手キャリアと異なり、格安SIMの中には昼や夕方に遅くなるキャリアもあります。そこで、10月もオンライン専用プラン、サブブランド、MVNOを含む格安SIMの8サービスについて、4Gの通信速度を測定しました。9月の測定ではau回線のキャリアがいずれも不安定になったため、10月は異なる場所で2回に分けて測定しました。
速度測定の条件
今回は以下の条件で、2回に分けて格安SIMの速度を測定しました。
- 測定期間:(1)10月2日〜7日、(2)10月11日〜13日
- 測定場所:(1)東京23区内(筆者の自宅)、(2)東京23区内(自宅から4駅ほど離れた作業場)
- 測定端末:Xperia XZ1など
- 測定アプリ:ドコモスピードテスト
- 測定したキャリア:ahamo、LINEMO、povo2.0、Y!mobile、UQ mobile、IIJmio、mineo、BIGLOBEモバイル
ドコモ回線の格安SIMにはXperia XZ1 SO-01K、au回線にはXperia XZ1 SOV36、ソフトバンク回線にはXperia XZ1 701SOを用いています(一部対象外あり)。測定したのは4Gのデータ通信速度です。
なお、通信速度は測定タイミング、測定したエリアや環境などによって大きく変動します。あくまで参考としてお読みください。
ahamoの通信速度
まずはahamo(アハモ)の通信速度です。1回目も2回目も常時快適な速度が出ています。全体的な速度は1回目の方が速く、最も回線が混雑する昼12時30分で100Mbpsを超えた日もあります。場所を変えて測定した2回目は全体的な速度は少し遅いものの、それでも平均30〜40Mbps出ていて十分な速度です。スマホの通信速度は3MbpsもあればYouTubeの高画質動画も詰まらずに視聴できるため、ahamoは1日中快適に使えるでしょう。筆者が測定したのは4Gの速度のみですが、5Gエリアならもっと速くなるはずです。
ahamoを含めたドコモ回線で気になるのが、昨今話題のドコモの通信品質の低下による「パケ詰まり」の問題です。ドコモは10月10日の会見で今後300億円を投資して基地局の増設などの対策を行い、2023年12月までに対策をほぼ完了させると発表しました。筆者の測定では速度低下は見らせませんが、パケ詰まりの影響を受けている人も、もう少し待てば改善するかもしれません。
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