携帯電話の番号はそのままで他社の料金プランに乗り換えられる番号ポータビリティー(MNP)制度。利用したことがある人も多いだろう。この制度に、5月24日から「ワンストップ方式」が導入された。
これまでは解約する通信事業者から予約番号を取得した後に新規契約をしなければならず、二度手間になっていたが、ワンストップ方式の導入により、乗り換え先での手続きだけで済むようになった。
現時点ではオンラインのみの取り扱いで、ドコモ、KDDI、ソフトバンク、楽天モバイルのほか、格安スマホ事業者の日本通信や、ワイモバイル回線を再販するジャパネットたかたも対応する。もちろん非対応事業者がからむ場合は従来通りの手続きが必要だ。
各社の競争が激化
消費者のメリットは乗り換えが簡単になることだけではない。各社が新規顧客の獲得や既存ユーザー引き留めのため、料金プランやサービスを強化することが予想されるからだ。
実際、さっそく料金プランを改定する事業者が現れた。楽天モバイルだ。同社は6月1日から「Rakuten最強プラン」を導入する。
料金体系はこれまで同様、容量無制限でデータ使用3GBまでが月額1078円、3~20GBが2178円、20GB超過後は3278円だ。だがこれまで5GBの制限があったKDDIのローミングエリアでの通信も無制限になる。
もともと楽天モバイルは通信エリア補完のため、KDDIとローミング契約を結び、ネットワーク回線を借りている。両社は今回の改定に合わせ、新たなローミング契約を締結した。新契約では、これまで楽天モバイルが回線を借りていなかった東京23区や名古屋市、大阪市もローミングの対象になる。
大都市圏では楽天モバイルの自社回線エリアも充実しているが、一部の場所ではつながりが悪く、ビル内や高層階、地下などにはまだ穴がある。KDDIのローミングで通信エリアを補完し…
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