体が硬くなると、心筋梗塞や脳梗塞などの命に関わる重大な疾患のリスクが高くなります(写真:apple/PIXTA)
若い頃よりも歳を取ってからのほうが、体が硬くなった。そうした実感を持つ人は多いでしょう。実はそれ、単に「歳だから」と軽く見てはいけない現象なのです。あまり知られていませんが、体が硬くなると、心筋梗塞や脳梗塞などの命に関わる重大な疾患のリスクが高くなるのです。では、どうすればいいのか。その意外な対策について、立命館大学スポーツ健康科学部の家光素行教授の著書『体がやわらかくなると血管が強くなる』より、一部抜粋、再編集してお届けします。
健康的な生活をしても血管は硬くなる
「血管」は、生命維持に欠かせない血液の通り道。
血液は体の細胞や各器官に酸素と栄養を届け、いらなくなった老廃物や二酸化炭素を回収する働きを担っており、それが正常に行われることによって体は健康が保たれています。
その血管に不具合があれば、血液が全身に行き渡らなくなり、命に関わる影響も生じてしまいます。
さて、みなさんは血管が年齢とともに硬くなっていくことをご存じでしょうか。
どんなに健康的な生活をしている人でも、若々しい人でも、誰しもの血管が、20歳くらいを機に徐々に硬くなっていきます。
主に硬くなるのは動脈なので、血管が硬くなるこの現象を「動脈硬化」といいます。これが健康によくないとか、恐ろしいというのはなんとなくご存じの方もいるでしょう。しかし、具体的に何が恐ろしいのかは、ほとんどの人は知りません。
しかも、自分の体の中で今まさに進行していることを認識している人は非常に少ないのです。
「動脈硬化」というと、肥満や長年の不摂生な生活がたたって起こるというイメージを抱く人も多く、「自分は大丈夫」と思っている人もいるようです。
そんな思いを裏切るようですが、動脈硬化は、例外なしに誰しもの血管に起こっているのです。
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