病に苦しむ英国、健康を害して働けない人が急増中
(英フィナンシャル・タイムズ紙 2022年12月15日付)
英国が病を患っている。
傷病手当を受給している人の数が1年で倍増した。生産年齢人口の死者(新型コロナウィルスと関係のない死者の数)が増加傾向にある。
イングランド銀行(中央銀行)の元チーフエコノミスト、アンディ・ハルデイン氏が最近のスピーチで語ったように、「恐らくは産業革命以来初めて、健康と幸福が後退している」。
英国経済に甚大な影響
これが英国経済に与える影響は、すでに十分検証されている。
体調が悪くて働けない人の割合が高まっていることで、インフレを抑制し、成長に拍車をかけることが難しくなる。
そこで当然ながら、「どうすれば人を仕事に復帰させられるか」というのが、政策立案者が問い続ける疑問になっている。
だが、もし仕事そのものが問題の一部だったとしたら、どうか。
多くの指標で見て、仕事は我々の健康にとって以前ほど危険でなくなっている。製造業と鉱業が大きく縮小した英国のような国では特にそうだ。
仕事と関係する健康障害の最大の原因だった骨格筋系疾患は過去数十年間で着実に減少してきた。
だが、仕事が身体的に危険でなくなる一方、心理的には危険度が高まったようだ。
仕事関連のストレスと鬱、不安症は10年ほど前から増加し始めた。これが新型コロナのパンデミック中に急増し、今では仕事関連の病気全体の半分を占めている。
からの記事と詳細 ( 仕事が人を病気にしているとしたら、どうする? 病に苦しむ英国、健康を害して働けない人が急増中(1/3) - JBpress )
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