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心や精神面での健康状態を指す「メンタルヘルス」に取り組む企業が急増中。職場においての従業員のメンタルヘルスは、仕事上でのパフォーマンスにもつながります。
企業の成長や発展のためにも、心身ともに健康でいるための制度作りや従業員のセルフケアは重要課題のひとつ。本記事では「セルフケア」を福利厚生の一環として取り入れている4つの企業による制度や取り組み事例をご紹介。ウェルビーイングな働き方に注目してみて。
LINE株式会社
コーポレートミッション「CLOSING THE DISTANCE」のもと、世界中の人々と情報、サービスをより身近なものにすることを目指している、LINE。
価値あるサービスや体験を継続してユーザーに提供するためには社員自身が心身ともにベストな状態であることが必要と考え、社員が健康で快適に働けるよう、様々な取り組みを行っています。
LINE株式会社の取り組み
- マッサージルーム
社員の健康促進やリフレッシュを目的に、オフィスにマッサージルームを設置。専任のマッサージ師が常駐し、40分500円でマッサージを受けることが可能。社内の施設予約システムを使って事前に予約する形式で、1人につき月2回まで利用できます。
なお、マッサージルームの利用料は、日本盲導犬協会に寄付。デスクワークの多い社員が体をほぐしたり、外出の多い社員が疲れを癒したりするために利用しており、今では社員にとってなくてはならないサービスとなっています。 - 無料朝食
社員が日々元気に過ごせるよう、オフィスにおいて朝食を無料で提供しています。様々な具材のおにぎりやパンが取り揃えられており、好きなものを選べるシステム。
またオフィスにはカフェスペースがあり、低価格でコーヒーやスムージーなども提供。朝食で活力を得て、一日をスタートできる環境が整っています。
制度を利用した社員の声
「こうした福利厚生があるので仕事に集中して頑張ろうと思える」
「素晴らしいオフィス環境でとても満足している」
「社員をリスペクトしてくれている気持ちを感じて感謝している」
パナソニックインダストリー株式会社
企業ミッションである 「多様なテクノロジーでより良い未来を切り拓き、豊かな社会に貢献しつづける」 を実現するための最も大切な資産が 「人」 であるとの認識のもと、従業員とその家族の幸せのために、心身ともに健康でいきいき働ける環境の構築に取り組む、パナソニックインダストリー株式会社。
健康経営優良法人の取得を目指しています。
パナソニックインダストリー株式会社の取り組み
- マインドフルネスサークル「P-Pause」
「P-Pause」は、企業内の有志によるサークル活動団体で、マインドフルネスを実践するサークル。マインドフルネスの日常的な実践や学習を通じて、メンバーの心身の健康向上を図り、個人のウェルビーイングの実現を目指しています。
約6年間、平日毎日欠かさず、お昼休みに10分間、オンラインとリアルのハイブリッドにてトレーニングを実施しており、その回数は既に2500回超え。コロナ後からはオンラインに切り替え、社内SNSでオンライングループを作り情報交換を行いながら、会社でのマインドフルネスを新規事業にしたいという問い合わせの際には必ず声がかかるように。
サークル活動を通じて、マインドフルネスの良さを企業の中に徐々に広げていくのが目標。
トレーニングを受けた社員の声
「雑念やモヤモヤがすっきりした」
「仕事に集中できる」
「穏やかな気持ちになった」
- セルフケア教育の実施
セルフケアとして健康経営推進事務局が主体となり、社内担当者や産業医、社外講師による研修やセミナーなどの健康保持、増進に関する教育の実施。教育の具体的な内容は、メンタルヘルスや運動奨励、食生活、睡眠、肩こり・腰痛、メタボ対策や、転倒予防等について。
また全事業場で健康パナソニックパナエクササイズ体操を実施して、リフレッシュや体力・筋力UPが業務間に行えるようにしています。
株式会社ジークレスト
オンラインエンターテイメントのリーディングカンパニーである株式会社ジークレストでは、「自分らしく働ける」ことが一番のセルフケアだと考えています。そのため本人たちの価値観ややりたい仕事の内容と会社が目指す方向をしっかりコミュニケーションしすり合わせをすることを重視しています。
仕事とプライベートや家族とのバランスなど、それぞれの人達が適切なバランスで最大限のパフォーマンスを発揮してもらうために、福利厚生やリモートワークを含めた様々な働き方を常に考え、アップデートをしています。
株式会社ジークレストの取り組み
- 推しメン休暇
この制度の一番の目的は「いろいろな作品に触れる機会を作ってインプットしてほしい」という点。さらに、「自分の好きなことを追求する姿勢」は、仕事やその先にいるコンテンツのファンの方々にも還元できると考えからスタートした制度です。
そのため、定義やルールをがっちり作るということはしておらず、「推しメン」として認められるかは上長判断にしているものの、“推し”については幅広く定義されています。
内容としては1年に1度、アニメやマンガ、ゲームのキャラクター、タレントや声優など、自分の“推しメン”の記念日(誕生日やライブ開催日など)に、休暇を取得できる制度。上限5,000円までの活動費も支給します。
制度についての社員の声
「面白い制度ができた! と社内でも話題に上りました」
「推しが複数いるため、どの推しで、いつ取得しよう…と悩み中です」
「堂々と推しのために休暇が取れて、活動支援金もでるので純粋にうれしい」
「『地方遠征』などは推し活にも交通費や宿泊代などもかかってくるので、会社からの活動費の分、推しへの愛情を注げるのが嬉しいです」
- 妊活コンシェル
妊活に興味がある社員や将来の妊娠に不安がある社員が、月1回30分の専門家による個別カウンセリングを受けることができる制度。女性社員だけでなく男性社員がパートナーと一緒に相談することも可能。
最近は入社して数年の20代の女性社員が将来のことを考えて、今何をしておくべきかを知りたいためにカウンセリングを受けるケースなども増えています。
西川株式会社
寝具メーカーの西川株式会社は、健康経営優良法人2022(大規模法人部門)に認定。また、社員が心身ともに健康な生活を行うために、以下の7つの方針を推奨中です。
・夜はぐっすり快眠、昼は適度な「ちょっと寝」でパワーナップ
・食事は栄養バランス、お酒はほどほどに
・毎日適度な運動を心がけましょう
・健康診断、自己管理(セルフケア)を大切に
・うがい、手洗い習慣で感染予防につとめましょう
・たばこは医師の指導のもとで卒煙を。卒煙までは電子たばこで場所を選んで極力控えめに
・働き方は計画的に、自分時間も大切に
西川株式会社の取り組み
- パワーナップ(仮眠)スペース「ちょっと寝ルーム」
パワーナップは、日中に短時間の仮眠(昼寝)をとることで、仕事のパフォーマンス向上やミスを予防する習慣。海外では多くの世界的企業がオフィスに仮眠スペースや設備を設け、積極的に推奨している制度。
西川では、社員の「疲労回復と予防」「作業効率アップ(集中力・認知力)」「ストレス軽減」「夜間の主睡眠の質の向上」を目的に、当社の研究機関 日本睡眠科学研究所が推奨するパワーナップスペース「ちょっと寝ルーム」を開発し、 2019年から社内施設として開設。
室内全体で仮眠に適した光と音の協調制御を行い、アロマの香りで入眠時のリラックスを促し、15〜20分の短時間で効率的にリフレッシュできる快適仮眠環境を実現。こうしたストレスのない心穏やかな状態へ誘うパワーナップ空間を、仮眠に適した新開発の仮眠用ベッドと併せてパッケージ化し、健康経営を推進する企業や団体へシステム導入の提案も行っています。
施設を利用した社員の声
「午後の眠気がなくなった」
「午後の作業効率がよくなった」
「お昼寝をできる場所があると安心できる」
より社員が自分らしく働くために心身ともに健康でいられるサポートを実施する――そんな素晴らしい取り組みをしている企業をご紹介しました。ぜひ、就職や転職活動の会社選びの参考にしてみて!
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からの記事と詳細 ( 心身共に健康に働く!「セルフケア」のサポートがある企業 - COSMOPOLITAN(コスモポリタン) )
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