現代のコロナ禍において、改めて考えるようになった私たちの「健康」。
とはいえ、「健康」と言っても、何をもってそのように定義するのかは難しいところですよね。
今日は、そんな「健康」の定義における考え方の一つをご紹介します。
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福岡県みやま市工藤内科の院長・工藤孝文先生は、健康をこの様に考えると言います。
「西洋医学と東洋医学というものがあります。西洋医学だと、基本的には異常値が出ない場合には『健康』つまり病気が無いと言えるんですよね。一方で東洋医学の場合は、検査で異常がなくても、症状があれば『未病』つまり不健康な状態だといえます」
とはいえ、この差はとても難しいもの。
加えて工藤先生は、これに付随したこの様な考え方を述べています。
「ドクターショッピングというものがあります。例えば耳鳴りがした際に、耳鼻科、脳外科、大学病院まで行ったけど全部正常。だけれども耳鳴りはずっと続いているとしますよね。そうしたら大学病院の先生は、異常が無いので様子をみましょうとか、人によっては、心療内科を紹介したり、自律神経失調症を疑う方もいます。このケースは結構多いです。
そこで僕が考えるのは、耳鳴りになるきっかけを考えることです。家庭の事情や仕事での失敗とか、根本的な何か深いものがある場合があります。僕が見ている患者さんの中には、そう言った場合に、カウンセリングや漢方で治る方が結構いらっしゃいます」
工藤先生によると、「西洋医学」と「東洋医学」の健康の概念が違う。特に東洋医学の場合は、「心身一如」という言葉があり、これは心と体が整って初めて健康という状態になるといいます。この「心身一如」の状態が、工藤先生の考える「健康」の状態だと話しています。
身近な健康チェック法
その「健康」について、できれば普段から病院へ行き、自身の状態を先生に見てもらうことがベストかと思いますが、忙しい毎日を過ごしているとなかなか現実的には難しいですよね。
そこで、工藤先生は、病院へ行かなくても感じられる、ある健康チェック法についても紹介しています。
「1番チェックすると良いのはお腹周りではないでしょうか。ウエストですね。例えば昔履いていたジーンズが入らなくなってきたというのは、内臓脂肪が増えている証拠なんですね。
かつては、内臓脂肪というのは単なる脂肪の蓄えだと言われていました。ただ、最近は内臓脂肪自体から血圧を上げるホルモンが出ることもわかってきています。なので、お腹の周りにお肉がついてきたら注意したほうが良いかと思います」
今回ご紹介したこちらの内容は、工藤先生のYouTubeチャンネル「工藤孝文のかかりつけ医チャンネル」でもご覧いただけます。
健康の定義の他にも、診断時に重視するものや、女性の健康についてもお話されているので参考にしてみてはいかがでしょうか。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
工藤孝文医師
工藤 孝文(くどう・たかふみ)
福岡大学医学部卒業後、アイルランドとオーストラリアへ留学。
現在は福岡県みやま市の工藤内科にて、地域医療を担っている。
糖尿病、東洋医学・漢方治療、ダイエット治療を専門とし、NHK「あさイチ」、日本テレビ「世界一受けたい授業」などメディア出演多数。
日本内科学会・日本東洋医学会、日本肥満学会・日本糖尿病学会・日本高血圧学会・日本抗加齢医学会・日本女性医学学会・小児慢性疾病指定医。
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