エリクソン・ジャパンは2022年7月8日、5GやIoT通信の現状と普及予測をまとめたレポートの内容を紹介するオンライン説明会を開催した。レポートでは、2027年までにモバイルトラフィック全体の約6割が5G通信で生み出されると予測している。
エリクソン・ジャパンは2022年7月8日、同社が公開した、5GやIoT(モノのインターネット)通信の現状と普及予測をまとめたレポートについて、その内容を解説するオンライン説明会を開催した。レポートでは、2027年までにモバイルトラフィック全体の約6割が5G通信で生み出されると予測している。
モバイル5Gの契約数は2027年には44億に
レポートではモバイルネットワークにおける5G通信やセルラーIoTの動向を取り上げ、解説している。
5Gネットワークの世界人口カバー率は、2021年末までに約35%に達したという。国別に見ると中国と韓国はすでに広い国内人口カバー率を達成しており、米国はローバンド、ハイバンド、ミッドバンドの3種類の帯域で高いカバー率を実現したとみられる。また、エリクソン・ジャパン チーフ・テクノロジー・オフィサーの藤岡雅宣氏は「現状ではsub6の3.5GHz帯や3.7GHz帯、4GHz帯を中心に利用が広まっている。一方、ミリ波の立ち上がりはまだこれからだ」と説明した。
スマートフォンなどによる5G通信のモバイルネットワークは利用が増えており、レポートでは2022年末に契約数が10億を超え、2027年には約44億に達する見通しだと指摘する。これに対して、LTE通信の契約数は2022年第4四半期に約50億に達してピークを迎え、2027年には約35億まで減少すると予測している。
モバイル契約数全体に占める5G通信のモバイルネットワークの割合は2027年までに、北米地域は90%、欧州地域は82%、中東やアラビア湾岸にまたがる諸国から成るGCC(Gulf Cooperation Council)地域は80%、北東アジア地域は74%に達すると見通しだという。2027年にはモバイルトラフィック全体の約60%が5G通信によるものになるとみられる。またレポートでは、今後、5Gを中心にモバイルネットワーク市場の大きな成長が見込まれる地域としてインド地域を取り上げている。同地域では2027年までにモバイル端末によるデータトラフィックの内、5G通信によるものは全体の約56%に達する見通しだ。
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