「健康に勝る宝なし」と頭ではわかっているものの、何かにつけ後回しにしてしまいがちなのも、また健康だ。仕事や家事、育児といった時間的な制約から、苦手意識や煩わしさ、不安といった心理的理由、そして経済的な事情まで、病院の受診や健康診断を遠ざける障壁は多くある。
そうした障壁を少しでも取り除き、医療へのアクセシビリティを高めようとしているのが、アメリカのスタートアップ、Fabric Helathだ。同社はアメリカに約30,000件あるというコインランドリーに目を付け、洗濯や乾燥の待ち時間を健康のために有効活用してもらおうとしている。
Fabric Helathがコインランドリーに間借りして提供しているサービスは、視力検査やがん検診から医療保険への加入支援、貧困層向けの公的給付金の申請手続きの手伝い、さらにはより安い薬探しのサポートまで幅広い。同社の共同創業者であるアラステア・チャンは、すべてはコインランドリーの利用者が何を必要としているか尋ねることから始まるのだと話す。
「私たちが提供している支援やサービスのほとんどは、実際のところ私たちがいなくても利用できるものです。しかし、それらを受けない理由を調べると、手続きや書類が多く煩雑で処理に助けが必要だったり、時間的な制約があるために利用を諦めていることが多い。医療機関の受診のために3時間分の収入を失うことになれば、それは大変なことです」
同じく共同創業者のコートニー・ブラッグも続ける。
「アメリカの医療制度は複雑ですし、たとえ、さまざまな医療や制度が用意されていても、それらが本当の意味でアクセシブルとは限りません。医療システムのよしあしは、最も裕福な人たちにどんな医療を提供できるかではなく、最も貧しい人たちや最も弱い立場にいる人たちをどう助けられるかによって判断されるべきだと私たちは考えているんです」
忙しい女性たちに乳がん検診を。
からの記事と詳細 ( コインランドリーで健康診断!? あらゆる人と医療をつなぐFabric Healthの挑戦。【世界のD&Iデザイン図鑑】 - VOGUE JAPAN )
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