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Monday, May 9, 2022

玄米販売上り調子 健康志向の“風”つかむ 食べやすさ進化 品ぞろえ拡充 - 日本農業新聞

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 輸入小麦の高騰で米消費への好影響に期待が集まる中、存在感を高めているのが玄米だ。新型コロナウイルス下の健康志向を捉え、食べやすさを訴求する商品がニーズをつかむ。各社の玄米商品の販売は好調だ。(玉井理美)

 イオンは3月から関東約90店舗で、これまで2キロ商品だけだった東洋ライスの「金芽ロウカット玄米」の4キロ商品の販売を始めた。玄米商品としては大容量だ。

 「健康に配慮するお客が非常に増えている」(同社)ためで、家庭での玄米食ニーズの高まりに応え、品ぞろえを充実させた。玄米商品全体の売り上げは、直近では前年比20%以上の伸びで推移する好調ぶりだ。

 玄米は食物繊維など栄養豊富なことは知られているが、ボソボソした食感や炊飯の手間が普及の課題だった。「金芽ロウカット玄米」は硬いロウ層をカットし、玄米の栄養と食味の良さを兼ね備えた商品として人気が拡大している。東洋ライスは「小売店の扱いが増えた他、定食店チェーンでは男性にも支持が広がっている」と手応えをつかむ。

 化粧品や健康食品を販売するファンケル(横浜市)の「発芽玄米」の販売も好調だ。同社の2021年度の発芽米事業はコロナ前の19年度と比べ約5%伸びた。パックご飯やおかゆなどが巣ごもり需要を受け人気。スープや米菓などさまざまな食品とコラボし幅広くアピールした。

 同社は「世界情勢から改めて食料自給率の低さが注目されている。コロナの影響による健康ニーズの高まりもあり、日々の食事から健康をサポートできる玄米は注目されている」とみる。

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