成田市三里塚の東京税関の麻薬探知犬訓練センターで生活する犬たちの定期健康診断が、七日まで行われている。成田空港や各地の港湾施設などで、不正薬物の密輸を防ぐため、万全の体調を維持することが目的だ。
犬の成長速度は人間の四〜五倍とされるため、全国で働く麻薬探知犬は毎年春と秋の年二回、健康診断を受けている。センターでの診断は、栄町で「わたなべ動物病院」を営む渡辺言之(のぶゆき)さん(60)が担っており、その様子が報道陣に五月二十四日公開された。
渡辺さんは、狂犬病などの予防接種や血液検査のための採血に加え、目鼻耳、股関節やヒザを重点的に触診した。麻薬探知犬は激しい動きが求められ、股関節が外れたり、ヒザを痛めたりする恐れがあるという。
麻薬探知犬と不正薬物の検査でペアを組む税関職員「ハンドラー」からの報告も診断の重要要素。日常の犬たちの健康管理を担当するハンドラーの山田修一さん(41)は「健康が任務の前提なので、普段から『病気させない、けがさせない』環境作りに努めている」と話した。(堀場達)
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