[東京ロボティクス株式会社]
人間共存ロボットの実現を目指す東京ロボティクス株式会社(東京都新宿区、代表取締役:坂本義弘)は、『モバイルグリッパ』の製品版プロトタイプを開発いたしました。
■モバイルグリッパの概要
モバイルグリッパは、小中規模の物流施設や工場、市場などにおいて短距離配送や仕分、パレタイジング・デパレタイジングを行うロボットとして、2021年10月に試作機が完成しました。プレスリリースや展示会での発表以降、大手物流企業やメーカーから多数の問い合わせを頂きました。この度、皆様のご要望を反映し、各種機能が大幅に向上した製品版プロトタイプを開発いたしました。
●敷き詰めパレタイジング
手先のグリッパが左右独立して上下回転と横方向スライドができるため、片方のグリッパを上に回転し反対側のグリッパで横から押し込むことで、荷物を敷き詰めて置くことができます。
●ダンボール認識
ダンボールの位置・姿勢を画像から認識し位置合わせすることで、安定したピッキングを実現しています。
●情報提示式ライントレース
ライン上を移動しながらマーカーを読み取ることで、適宜動作を切り替えることができます。現在、SLAM技術を用いた無軌道ナビゲーションの開発も行っています。
●可動範囲
屈曲軸と昇降軸の組み合わせにより、床上の物から160cm程度の高所の物までアプローチ可能です。また、全方位移動台車を用いることで小回りができるため、狭い場所での運用にも適しています。
●独立グリッパ
グリッパ部分は4自由度あり各軸が独立して可動できるため、前述の敷き詰めパレタイジングだけでなく、台車の停止位置が荷物の中心からズレた場合でも安定して把持することができます。
●接触検知
弊社が得意とする力制御技術を応用し、荷物の底が当たったことを検知する機能を実装しました。それにより、載置動作の際に荷物を傷つけずにリリースすることができます。
■販売形態
現状、次のような複数の販売形態を検討しています。
パレタイジング等のソリューションを購読モデルとして提供
パレタイジング等のアプリケーションをパッケージとして販売
ロボットハードウェアを単体で販売
1と2は、導入の難易度やソフトウェアの更新頻度、UIを含めたシステムをどれだけ簡便にできるかで変わってきます。現在開発途中ではありますが、現場実証にご協力いただけるパートナー様を探しています。3は物流機械メーカーや製造業の生産技術部、学術機関の研究者を対象にしています。モバイルグリッパは全身12軸でROS(Robot Operating System)にも対応しているため、物流アプリケーションに限らず、モバイルマニピュレーション全般の研究開発にも役立ちます。詳細に関しては以下の代表アドレスまでご連絡下さい。
連絡先:info@robotics.tokyo
■実物展示・デモ
モバイルグリッパの実物・デモは、以下の展示会でご覧頂けます。
2022国際ロボット展(https://biz.nikkan.co.jp/eve/irex/)
日程:2022年3月9日(水)~12日(土)
会場:東京ビッグサイト
■東京ロボティクスについて
東京ロボティクスは、『人間共存ロボット』の実現を目指す早稲田大学発のロボティクススタートアップです。
私たちが目指す『人間共存ロボット』とは、製造現場だけでなく私生活を含めた様々な場面で、人に寄り添うロボットを指しております。創業間もない時期は、力制御可能なロボットアームや双腕ロボットの開発を中心に行ってまいりました。近年は、これまでの研究成果を更に前進させた力制御可能な最先端人型ロボットを開発するとともに、人間共存ロボット実現に必要な要素技術として、ビジョン(3次元カメラ)や画像認識・機械学習、遠隔操作など研究領域を広げております。また、研究開発にとどまらず社会実装する事業も加速しており、多くの大手企業と共同開発を進めております。
■求人情報
東京ロボティクスでは、一緒に人間共存ロボットを開発する仲間(正社員・インターン)を募集中です。以下問い合わせ先、若しくはWantedlyよりご応募ください。
問い合わせ先:recruit@robotics.tokyo
Wantedly:https://www.wantedly.com/companies/robotics
企業プレスリリース詳細へ (2022/03/07-09:47)
からの記事と詳細 ( 東京ロボティクス、『モバイルグリッパ』製品版プロトタイプを開発:時事ドットコム - 時事通信ニュース )
https://ift.tt/y48k0Cl
No comments:
Post a Comment