生活習慣病知らずの自分らしい人生を送るには、第4のアセット「睡眠」は重要ポイント。良質な睡眠をとることは「マインド」「運動」「栄養・食事」を管理するうえでも大事です。私たちは人生の4分の1以上の時間を睡眠に費やしているのですから。

そして、ストレスの多い現代社会では交感神経が活発化します。そんな時、睡眠で副交感神経を優位にすることで、心と体の両方を休息させることができます。とりわけ、心を休息させることは、食事や運動などの生活習慣の改善をポジティブに取り組むうえで重要です。

「新型コロナの感染拡大で、生活習慣を改善するのがより難しくなった」「ストレス拡大で睡眠が十分にとれない」「日中に活動的な行動・運動ができていない」など、コロナ禍の生活で苦しんでいる人は多い。

さらに、自宅に戻ってもパソコンに向き合う毎日。ストレスに加え、このパソコンが脳に刺激を与え、入眠を難しくしています。ストレスを解消しようと、眠る前にお酒を飲んでしまう。このお酒も深い眠りを妨げます。このような中で、十分な睡眠をとるには。

人体には体の表面の体温と、深部の体温があります。この深部体温を下げると深い眠りを得ることができます。しかし、脳が興奮すると体温が下がりにくくなって寝つきが悪くなるのです。だから、就寝の90分前くらいに入浴することで深部体温を意図的に上げ、その後の深部体温の低下によって深い眠りにつく方法があります。

それでも深い眠りにつけない人は、「4-7-8呼吸法」を。それは次回に。(取材=医学ジャーナリスト・松井宏夫)